投稿者アーカイブ: 藤丸直行

聖徳太子

聖徳太子といえば旧5千円札・壱万円札の人物で有名ですが、皇室の出身でありながら八宗兼学の大学者となり日本に仏教を布教したと云われた、「一人の人間が同時に複数の宗教を信じても良い」日本独時の宗教観を世界で初めて生み出した、だからよその国のように宗教戦争・宗教対立は一切起こらないと言われている。過去の人物で聖徳太子は5本の指に入るくらい偉大な人物と聞いている、その聖徳太子を「大工の祖」として讃え崇めるといった信仰で太子講が今でも存在することは知っていた。今回旅の土産にお施主様より『番匠器御名号』の有難いお札を頂いた、読むと聖徳太子は百済より大工(番匠)の技術を持ち込み大工たちの間でも大工技術の始祖であると崇め奉られて居ます。法隆寺や四天王寺の七堂伽藍を創建されるときに大地の産物の命を絶ってしまうので、金槌・鋸・錐などに仏性を入れて番匠器(大工道具)で「南無阿弥陀沸」の名号を書かれ、大工の工事安全と無事建立を祈ったといわれて居ります。工事作業の時にこの番匠器名号を旗に変えて作業中の安全祈願として掲揚していると書いてあった。

私たちの扱う材料はすべて自然素材、特に木材は生きる動物に必要な酸素を光合成によりつくり、二酸化炭素を蓄積して成長してきたのです、人類のためにも貴重な生きた資源を永く持たせる努力を惜しんではならない、生きた素材を扱うそのためにはやはり素晴らしい大工棟梁の育成が一番ではなかろうか。

 

成合棟梁

「成合棟梁に任せる」成チャンが棟梁になって初めての大仕事を任せた、先日上棟を迎え1からその立ち上がりを見分し、建て方作業を手伝う、墨付けの勘違いはほとんどないが固い仕事でカケヤを振る回数が多い(任されたときは大体固い仕事をする)棟木が上がったのは2時ぐらい、応援の社員大工も成合棟梁を心身的に楽にしてあげようと一所懸命であった、無事に上棟を終え初めての上棟祭での御祝辞(のりと)も心がこもっていた、上々の滑り出しであった。成チャンは2級設計士も1発で合格する頭脳だけでなく技術の向上も格段と上がった、何と言っても眼つきが変わって来た、他県からの10人以上修業に来て棟梁になったのは成合君のみ、私もすごく嬉しく思わずにはいられない、彼は数年前増築工事を他の棟梁の下で墨付けを経験させたことがある、支離滅裂で全部造り変えたことがある、この子はダメかな・・・そんな思いがある、あれから数年本当によく頑張ったきた、これからは工事をさせて頂いた御施主様の御恩を忘れずにもっともっと心を磨き魅力ある尊敬の出来る棟梁を目指してほしい。

難聴

毎週月曜日周りの清掃活動をしてラジオ体操と朝礼をする、ラジオ体操は良いが社員一人一人が一週間の作業など報告するのに、何を言っているのか聞き取れない、社員が多くなると丸い輪も必然と広くなる、大きな声を出してと言うが女房から本当に聞こえないの?聞こえるのだけれど音がはっきりしないから理解に苦しむ、良く事務所に子供さんが来る名前は何ですかとつい尋ねる、遠慮がちに小さな声で言うのでほとんど理解できない、2~3回までは聞くが周りが気を回して教えてくれる、しかし機械の音はごく小さな異音を発してもすぐにわかる、反対に若者たちはほとんどわからない、車のエンジン音もオイルが汚れて一寸の異音も解る、1番可笑しいのは電話に出て相手の声がよく聞き取れない、するといつの間にか自分は大きな声を張り上げている、よくお年寄りが大きな声で携帯で話していることがあるが全くその通りと反省をする(笑)、家でもほとんどテレビは見ない、見たくても2台あるテレビを皆占領される、たまに見て音声を上げるものならてきめん叱られる(笑)、だからもうあきらめるほかはない。このオリンピックも自国の大事なところだけしか見せてくれない、新聞と本とスマホと焼酎で時間が経ち後は風呂に入って寝る、5時~5時半に起床この繰り返し。                                     おやすみなさい。

2018年あけましておめでとうございます

31日は忙しく掃除片付けもまばらに正月用に戴いた真ん丸太った10㎏もある天然のブリの解体、折角美味しい魚なので寒風の吹く外での解体刺身を取る、子供や孫たちも揃い1年の労動をいたわり美味しい食卓を囲んだ、無事に終えたことと美味しい刺身で余分に飲んだようだ、なんやかんや言いながら楽しい時間も過ぎ11時頃床に入るが、1年の感謝の思いを込めてあっちこっちにお神酒を挙げるそのことさえ忘れていた、結局起きて捧げる。31日・1日と老母を迎えに行くことから始まった正月、2日は恒例の高森稲荷参拝、1月3日は社員達が年始に来る、1月2日は阿南棟梁・4日は妻・14日は娘・23日は老母の誕生日、1月は誕生ラッシュでおめでたい,孫がケーキを食べられると大喜び。つかの間の正月もあっという間に過ぎ去り今年の目標と姿勢を正し早くから会社を開ける、今年は7日(日曜日)から仕事始め在宅の可能性が高い日を選んでアフターおよび挨拶回りを全員で行う、約300件回ると社長の机の前にはアフターカードが貼り付けられる、これ等を対応しながらことしの仕事はじめとなる、今年のテーマは「整理整頓と人間性向上」頑張って邁進します、どうぞ本年もよろしくお願い申し上げます。

2017年の納め

今年も早年の瀬、どんなに苦しくとも楽しくとも時間だけは止まらない、2年目の新社長体制で社員も少しは理解して頂いたようにある、毎年のように社員特に大工社員が怪我なく無事に新しい年を迎えられることが後継者育成として、又親御さんから大切な御子息を預かるうえでも1番嬉しいことです、その意味では今年も満足であるが今年も新入社員が続かず辞めた子のいる、せめて棟梁になって退社してもらいたい、我が社の大工棟梁は他社と違い一人前になるのに年月を有する、随分下積みを経験し努力したものが1人前の棟梁になる、今年は宮崎から修業に来た成合君が2級建築士に一発合格し、大工としての卓越した技術力それに元々持っているソフト面のバランスを考慮し棟梁に昇進した、県外から修業に来たものは初めてのことですよく我慢して頑張ったと思っている。棟梁を射止めても技術の世界や木材との葛藤は終わりがない、まして自然素材表しのすまいづくりは奥が深いのです、ともあれ今年もアルプ総合展示場などで御施主様から御支援を多く受け御蔭様で下半期から来年春ごろまでは忙しいようです、今後も驕りなく地道に後継者育成や木の文化を守りながら素晴らしいすまいづくりに邁進していく所存です、今年も皆様には大変お世話になりました、皆様には家内安全・無病息災・福徳円満・家運流星を御祈念いたします。良いお年をお迎えください。