投稿者アーカイブ: 藤丸直行

若き神の手中村棟梁

棟梁と言えばある程度の年齢を想像すのが普通ですが、私たちが手掛ける構造材表しの真壁づくり、在来からの構法と独自の構法を兼ね備えた強度ある架構は、誰でも真似出来ない、他社(毎年人気のある会社の構造見学を訪問している)と格段の違いがある骨組みです。今回施工面積を入れれば80坪になる建物を中村棟梁に任命した、棟梁になる前から墨付けや刻みといった難しい作業を金子指導棟梁が任せていた、部分的とは言いながら毎回すごく良く出来ていた、そしてある現場を1棟すべて任せた結果、今までにないとてつもなく生きた架構が組み上がった、間違いとか勘違いという域を通り過ぎた本当に素晴らしいものが出来たのです。                                                                                                                               棟梁になり初めての主担当であるこの現場、この大きくて非常にややこしい架構の図面でありながら、見事な段取りですばらしい精度の高い骨組を起ち上げた、参加した20名の社員大工達も危険なことなく・怪我なく無事に進捗できたことを皆で祝ったのです。

彼は今までの子とはっきり違いがある、解らないこと理解できないこと等、時間・場所にかかわらず徹底的に理解できるまで聞いてくるのです、ある日曜日私用で農作業をしていた時たんぼに来ての質問、いろいろ質疑応答を繰り返すうちに時間が経ち過ぎ、とうとう農作業をやめて家に帰ったぐらい応答に疲れた。(笑い

私も2日上棟に参加して中村棟梁の成長をこの目で確かめられた、「神の手」といっても遜色がないくらいです、又御施主様がいるからこうした喜びがものづくりにはあるのです、どうかこの御恩を忘れずに豊かな心を持った指導者になることを望んでいます。

休暇

2年前南イタリア研修旅行に社員と供に行く予定が我が家の事情で私達のみ行けなくなった、今回女房の一声で同じところを旅することになった、一度は行って見たかったポンペイの遺跡、紀元前7~8世紀頃に構築された町並みの素晴らしさに感無量の思い、この当時から下水道(水道管は鉛管を埋設している)を完備し劇場やレストランそれに数々の店や浴場、大きな庶民の広場を中心に開けた町並みは信じられないほど整然と区画されていた、日本の縄文時代にあたる・・・・飛鳥時代最古の木造建築法隆寺が建立された(7世紀≒西暦600年)法隆寺よりも≒1300年も前になる・・・・う~ン

ベスビオ火山の噴火により一夜にして消滅、多くの人や生物が亡くなり当時のままの姿が石膏で蘇る、まだ2~3割は発堀されていないとガイドさんは言っていた、何時しか未開の部分も蘇るでしょう、其の時又訪れるであろう心にポンペイの町を去る。

ナポリ2泊・ローマ3泊の旅、ローマの町並みや遺跡は前回と何も変わっていないが、商店・レストランの味付けやサービス、人々の愛想の良さ、あいさつや感謝語など互いの国言葉を何処に行っても耳にする、治安もよく本当に気持ちよい人達と触れ合うことができた。                                                                        前回は衛生器具等の汚いところや便座が壊れていたりが多かったが、今回一度も目にすることなくきれいに清掃され、トイレの扉も西部劇に出てくるような短い扉はなくなり、日本と同じようになっていた、良い物への国際化がどんどん進んできたことは間違いはない、今回5泊7日の休暇は本当にのんびり出来た、日本にないものを見てそして世界で通用するソフト面など、当たり前のことが沢山あるこれからは国際化の時代、私たちが手掛けなければならないことが山ほどある、「感性のある豊かな心の若者」育成にどう結び付けるのか最後は何時もこのことになる。