ある日突然

自然素材に拘る我が社で,自然素材100%の珪藻土塗り壁を高価ではあるが所かまわず使用してきた、20数年前の珪藻土塗り壁は大分で2社だけとメーカーから云われた、全部の壁に使用するのは我が社だけ、それだけメーカーは注目してくれた、2~3年経ち珪藻土の調湿効果や消臭効果それに、微生物を分解する等住空間の空気が非常に良いと住まい手の方から好評を得た、そしてある日突然珪藻土塗り壁に1~2年経って『カビ』が生えたのです、珪藻土を練る時に何かが混入したか解らないまま塗り替えていったが、今度は他の現場からも出始めた、即メーカーに相談したが御社だけですと云われた、今までと練り方も変えていないのにカビが生えた、全棟調査した結果ある2年間だけのすまいにカビが生えていた、さすがにメーカーも来てくれた、そして上塗りの珪藻土を提供してきたが半年も持たずにカビがまた生えた、メーカーと葛藤したが理由が解らないまま、営業マンは変わり上司が変わり、もうどうしようもない時間は過ぎるだけ、このメーカーは責任を取り切らない、もうメーカーを変えようと思った、同等の調湿効果のある安全なものを探した、稚内珪藻土を使った福岡のメーカーが見つかり直接行って確かめた、データーも自社と大学のデーターも出ていた、見ると良い数値だった今使っているのはこの福岡のメーカーです。大変なのが≒30棟、2,000~2500万は実質かかるこの後始末、メーカーが保証してくれないから、我が社でやらなければならないが、これをすぐに塗り替えることは会社が破産してしまうから出来ない、カビを取り大分大学で有毒などの検査をしてもらう、幸い死滅しているのでこれ以上は増えないし体に害はないというがデーターでした、そこでカビが生えた現場の御施主様にお願いした、全棟いっぺんにできない必ず手直ししますということで了解を頂いた、そして昨年中に殆ど手直しが終わったと左官班長から聞いた、6年ぐらいかかった塗り替えが終わり感謝の気持ちを沢山頂いた、やっと肩の荷が下りた、何も言わずに待ってくれた御施主様に心から感謝しています。自然素材は身体や環境に良いが使い方を間違えれば大変なことになるのです、珪藻土の白は何時まで経っても真白なのです、本当に美しく調湿効果や消臭効果・微生物の分解等半永久に保つのです。*先日亡くなった近ちゃん達がこの珪藻土の手直しをしてくれた、近ちゃんも生前このカビの生えた珪藻土を気にしていた、すべて終わったので安堵したと思う。

我が社の断熱材の変貌

断熱材にはいろいろな種類がある、一般には充填断熱が多い、今まで使ったことのある断熱材は、グラスウール・ロックウール・吹付ウレタン断熱・サーモウール・炭化コルク・遮熱断熱材・押し出しポリスチレンフォーム・フェノールフォーム・硬質ウレタンフォームなどがある、外断熱にはポリスチレンフォーム・フェノールフォーム・硬質ウレタンフォームが主流ですが、最初は40㎜厚の押し出しポリスチレンフォーム45㎜・50㎜・55㎜・60㎜と使用したが、薄く性能のあるフェノールフォームが出てきた、早速厚40㎜を屋根に使ったが、脆いために厚45㎜にあげる、けどやはり割れる50㎜・55㎜と変えるがやはり我が社向きではない、性能を落とさず圧縮に強い断熱材を模索していると、アキレスの両面アルミ箔貼りの硬質ウレタンフォーム断熱材に行きつく。元々この断熱材は良いと分かっていたが金額が今までよりも高い、10年前ぐらい前から取り入れた、やはり今までの断熱材より安全に施工できた、性能はフェノールフォームよりウレタンフォームの方が若干落ちるが、性能数値に入っていない遮熱効果があるので、実質はフェノールフォームと差がないと思う、寧ろこの両面アルミ箔貼りのウレタン断熱材の方が良いかもしれない。最初は45㎜、それから50mmそして今は61㎜と性能アップして定着している、これに断熱窓や太陽光太陽光発電パネルを組み合わせればZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)になるのです。

追悼

我が社の社員で左官班親方近藤 信幸氏(通称近ちゃん)が交通事故で亡くなった、聞いた時まさかと思った信じられない、ただ動揺するだけでした。私より1つ年上で抜群の運動神経の持ち主だった近ちゃんとは30年の付き合い、左官業の会社にいたときに近ちゃんと初めて会った、我が社の下請けで工事をするのを見て、こんな愛嬌のある左官職人もいるんだと思いました、技術もあり何事も前向きな考えをしていた、住宅の外壁が殆どサイジング貼りの中、我が社は外壁モルタル塗りにジョリパット仕上げに拘っていた、西日が差してもムラが出来ない、モルタルが目地を切らなくても割れない工法はないものかと思案していた頃、大分で初めてグラスファイバーネットをモルタルに埋め込むことを提唱したら快く引き受けてくれた、当初は大変な作業でしたが、今はそれが定着して生きた外壁に仕上がった、(サイデイング貼りは同じ型の物を貼るので生きた外壁は出来ない)モルタル下地でジョリパット塗り仕上げは近ちゃんがいないと出來なかった、内部の珪藻土(調湿効果が1番良い自然な物を使用)コテムラなしはものすごく塗りにくく、「こりゃあ普通の左官では塗れない」と云っていた、それは他の左官さんやメーカーからも聞いていた、それを近ちゃんは仕上げてくれた。左官職人はとにかく練り物が乾かないうちに塗らなければならない、それも良いセンスを持っていなくては生きた壁は仕上がらないのです、漆喰壁を塗る時にも6回も7回も薄く塗ることによって素晴らしい仕上げになるのです、近ちゃんは良く言っていた、夏の外壁塗りはすぐに乾くのでほんとに大変な仕事、又天井にモルタルを塗ったりしているのを見て、きれいに天井にモルタルがくっつく、私がある時チャレンジしたことがあるが、すべて落ちるのです、あれは難しいと思った。我が社の社員になっても、文句1つも言わずによく貢献してくれた、御施主様達と良くコミュニケーションを取ってくれた、御葬儀に御施主様有志の生花を見てわかる、御施主様達から好かれていた証拠です。毎週月曜日に清掃活動をしているが、近ちゃんは誰よりも早くごみ拾いをしていた、私が会社に来る途中で必ず会うのです、一寸警笛を鳴らすとすかさず手を挙げて答えてくれる、もうその姿はない、近ちゃんが培ってくれた色々なことを今後思い出すでしょう、惜しくてたまらないが今はただ『ありがとう』の言葉しか出ない。        合掌

湿気と結露対策

結露と云えばガラスやアルミサッシの枠などを想定しますが、実際は壁内でも起きているのです、断熱材を入れ始めた初期当時の住まいをリフォームしたときによくわかる、グラスウール・ロックウール断熱材などに結露があり黒カビがいっぱい生えている、これは断熱材が悪いのではなく、施工に問題があるのです、当時の住宅金融公庫の施工ガイドには断熱材を入れる際には通気すること、そんな指示もあったが、何処の業者も何のことか解らないで、100%と云っていい程施工していなかったのです。結露によってカビが生え高たんぱくなカビにダニ等微生物が集る、その糞等目に見えない体に悪い微粒子を吸った子供たちがアトピーやアレルギー疾患になったのです、同時に新建材やビニールクロスによるホルムアルデヒドなどの化学物質過敏症が蔓延してきた、こうしたシックハウス症候群は材料と施工次第で解決できるのです、今の新建材とかビニールクロスとかは規制がかかっていますが、ホルムアルデヒド等の数値は0ではないのです、あくまでも基準値以下(0,08PPM以下)と云うだけです。我が社のような新建材は使わないビニールクロスもない、自然素材だけの材料を使ってのすまいづくりは最高に人の体に良いのです。結露対策でも外断熱の周りは全て通気層になっているから、壁内結露は起きないのです。雪が降って我が社の屋根だけが積もらないで近隣の人が驚いたのは、この通気層で温まった熱気は最後は屋根瓦で拡散するのです、外気が一寸でも上がれば両面焼きグリルみたいになるので、あっという間に雪が解けるのです。≒25年前外断熱で土木事務所に確認申請を提出したら最初は基礎換気がないからダメと云われた、外断熱工法は基礎換気は必要ないと国の基準にあると云ったら調べて納得してくれた、外断熱で建築確認を取ったのが我が社が初めてと云われた。一般には床下に湿気が多いため床下換気を付けるが、外断熱にはない、コンクリートと防湿紙で本当に大丈夫かと心配になった、施工するとき万が一にも湿気が多くなると大変なことになるので、基礎の所々に後で換気扇が入れられるように施工した、そして床下に7カ所(台所下・洗面所下・浴室下廻りその他居室下)湿度センサーを私自ら設置したが3~4年経っても異常はなかった。外断熱でも暖かくなった空気は上昇するので、どうしても熱気が小屋裏(高いところ)に上昇するので自動の換気装置(20棟ぐらい)を付けたこともある、又小屋裏から熱気をパイプで床下に移す実験もしたこともある、そのあとはサーキュレーターに変える、サーキュレーターが入っていると、温湿度の差は上下関係なく殆ど変わらなかった。数年前事務所の床下の温湿度と屋内の温湿度を計ってみたら、床下の方が絶対湿度は若干少なかった。私は事務所の床下にサツマイモを良く入れる、1年経っても腐らない、美味しい甘太くんが出来る(笑い)。外断熱+自然素材のすまいは湿気対策に最高に良い。外断熱のすまいは温度が一定になるので、たまに全部扉を開けておくと相対湿度の差はなくなるのです。

結露と湿気と断熱

我が社の湿気対策は出来るだけ自然の力を利用するようにしている、人に心地良い相対湿度を保つためには、家の中何処に行っても温度差をなくすことが大切です、家の中の絶対湿度は同じ量なので温度差をなくせば相対湿度は同じになる、それも木材や珪藻土の調湿効果を十分に生かすためには、外断熱工法が一番適しているのです、外断熱工法は建物を包み込む魔法瓶のようなものです、(30坪の建物で≒250,000リットルの気積があります、≒16人分の1日の空気量です、仮に締め切った状態で吸排気なしでも、4人家族で1日中建物の中にいても基準値以下の炭酸ガス量で安心して生活できます)。基礎を含めた外断熱を始めた頃(≒30年前)ホルムアルデヒドや炭酸ガスの濃度、窒素酸化物・浮遊粉塵、温湿度、気流の動き等一週間測定して測定してもらったことがある、すべて基準値以下で外断熱のすごさが出た、特にホルムアルデヒドの測定では数値が出てこなかったのです、木材や珪藻土の中にある自然界のホルムアルデヒドは測定が困難と当時は云われた。心配事もあった、当時は外基礎断熱をしていたがシロアリの心配で内基礎断熱にすぐに切り替える、定期的に5~6年おきにシロアリ防蟻をしていないで10年くらいでシロアリの侵入が見つかったことがある。外断熱は断熱気密効果がすごいから断熱の弱い窓ガラスを断熱ガラスに変えなければならない、1枚ガラスでは冬に結露がものすごく起きるのです、当時はアルミ枠であったからアルミのフレームに結露が起きた、外断熱=性能のある窓でなければならないのです、だから我が社が大分でも最初に樹脂の断熱サッシを使っています、断熱材も始めたころはポリスチレンフォーム➡フェノール➡両面アルミ箔貼りのウレタン断熱の変えてきた、色々の事情はあったが、今使用している61厚の両面アルミ箔貼りのウレタン断熱材(アキレス)が我が社に一番適している、この断熱材はウレタンだけの断熱性能数値を明記している、本当はアルミ箔の遮熱効果が相当あります、だから数値以上に断熱効果が出るのです。窓は断熱材とバランスをとるために、樹脂サッシでトリプルガラスでLOW-Eでアルゴンガス入りを標準装備にしているのです。アルプ総合展示場もあの大きさで夏冬1台のエアコンで良いのです。先日12年前に建てた我が社の寮に行ってみたが3kの蓄熱暖房機だけですごく快適だった。省エネ住宅は今後必須条件になります。