雨漏り

殆どが大壁構造の中、我が社の住まいは基本が真壁構造(一般の柱が見えている)である、柱が見えることは世界に一つしかない木目が見え飽きが来なくて安らぎがある、休むという字は人が木に寄り添うとかく、真壁構法の弱点は手作業になり手間がかかる、大壁構造は機械化できるから安く造れる。真壁構法はおちょこ一杯の水でも染みが出来るから雨漏りが解る、30年前までは我が社もビニールクロスを貼っていた、そのクロスの天井に袋が出来たということで見に行った、見ると大きな袋が出来ているのです、御施主様の了解で切り込みを入れた、何と水がしたたり落ちてきたのです、直ぐに雑巾バケツを用意したがなんと2杯分以上の水が出てきたのです、原因はベランダ(シート防水)で動物を飼っていて動物がシート食い破り、そこから雨水が入ってクロスの天井に袋が出来たのです、バケツ2杯の水でも漏らないのには驚いた、我が家も43年前に建てた住まいで台風の時にポツンというおとがするので屋根裏に上がってみると天井裏がかなり濡れていたがクロス貼りなので室内には雨漏りの後がない。大壁構造で外部アルミサッシの入隅にビニールの漏水防止を殆ど施工しているが、(アルミサッシの4隅は薄い防水パッキンを挟んでビス止めしている、地震や劣化で緩み必ず漏水する、場合によっては1年で漏ることもある、樹脂サッシは溶着している)これって漏水しても表には出ない、外に出れば良いけど壁の中に必ず落ちるのです、壁の中は充填断熱そしてボードがありクロス仕上げになっています、天井と違い壁だからすぐに漏水は落ちて目に見えるところには出てこないのです、改装工事も手掛けているので雨漏りの跡が解る、我が社にもサッシメーカーから勧められたが、邪道なやり方を拒んだ、あくまで水染みが出来たら原因を調べて手直しをするのです、古民家はなぜ100年も200年も永く持ったのか、原因は真壁構造でこうした雨漏りの跡が即わかるから早く対処できたからのです、木造の住まいは見えないところに雨漏りをさせてはいけないのです、我が社の周りに立て干し板は、濡れても直ぐに水が下に落ちて乾くから10年雨ざらかしにしても腐らない、(紫外線や風による劣化は1年に0.5mm程度ある)。大壁構法の住まいづくりは漏水していても解らないからすまい手つくり手が安心していられる・・・これって?

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