木材の自然乾燥

木材の自然乾燥は現在皆無に等しい、今は人工乾燥が当たり30~40年前は良材に関しては全て自然乾燥であったが、構造材は殆どグリーン材(生木)でした、構造材等の人工乾燥は20年前後しか経っていない。自然乾燥と人工乾燥の違いは、自然乾燥は木材を痛めることなく自然に乾燥するので、色艶がよく、香りがよく、靭性があり強度があり、防虫や腐朽に強く長持ちします、欠点は木材に割れやねじれ・曲がりが起こる、時間が掛かる(杉構造材で2~3年)こと、それに自然乾燥はただ干すだけで直接お金はかからないけど広い場所が必要になります。人工乾燥は重油や電気を使って乾燥するので短日(杉の構造材でも2週間ぐらい)で使用が可能で,乾燥機を据えるだけの場所があれば良い。欠点は初期投機に費用が掛かる(20,000円/㎥程度)、色艶が悪く枯れた色になる、香りは木酢液のような焦げた匂いがする、靭性や強度が落ち脆い、外観は割れが見えにくいが木材の中割れが発生する、水が中に一旦入ると出にくくなりすぐに腐朽する、短時間で人口的に乾燥(1㎥当たり重油が18リットル必要)させるために無理をするからです、しかし一般の住宅は構造材が殆ど隠れて見えないから人工乾燥材で十分なのです。我が社は自然乾燥に拘るのは構造材が表しなのです、どうせ見せるのであれば本当に自然で美しい丈夫なものを見せたい、そんな思いがあるからです、時間はかかるが地球環境・自然環境には最良で、住まい手の健康面では調湿作用があり、消臭・脱菌の効果がありこれも最良の選択なのです。手加工をする上でも自然乾燥材と人工乾燥材ではノミ・鋸・鉋切れに雲泥の差があります、本当に安心して住めるのは丈夫な自然乾燥のすまいになります。世代は交代したけど今後も拘った良い物を提供してもらいたい。

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