新入社員(大工)

今年も新入社員が6名(大工志望)入社した、早2ヶ月が経ち早くも一人脱落した、初めての社会人,特に大工職人は1〜3年は厳しい、学生時は授業料を払って教えを乞う、大工職人は、教えてもらって給料を戴く、(先輩たちの援助やその他の方の援助があってこそ)職人の報酬とは足跡と御施主様から感謝されたときに初めて戴いて喜びと実感が涌く。

教えることは、まず大分の木造住宅の現状(全ての面で揺るぎない優れた住宅なのに何故低迷しているのか?)から始まり会社の指針・これまでのプロセス・マーケティング・マネジメント・作法・年間行事等その後、道具の手入れから刃物の研ぎ方、機械の扱いを教えて、大方理解が出来るようになったら、各棟梁に付けて現場に出る、上棟時は皆参加させる。

石の上にも3年というように「3年は我慢しなさい」、3年経てば理性が目覚める、後は本人次第の努力で殆どの望みは叶えられる、昔は運が5〜7割とか云う人がいたけど、今の時代は運が1割もないような気がする、泰平な時代に生まれた若者達、欲望の対象とは…今こそチャンス邁進してほしいものです。

無為

 未曾有の人災や災害で今も多くの方たちの安否がわからない中で又も復興の矢先に大きな揺れに見舞われた、2・3重の悲劇、被害者の名前や関連の記事に目を通すと胸がいっぱいになる、特に亡くなられた幼児は何も罪がない、純粋無垢の子、自然猛威の恐ろしさの中に、神仏の御加護も、技術の結晶も何んも役に立たない、人が為す事、つまり、偽り… 天が為すことを『無為』という。

人はどんな事があろうと自然の運行に従い生きていかなければならない、自然の美しさだけでなく、猛威を振るったときの恐ろしさを肝に銘じて共生する、これから台風の季節を迎える、今こそ自然を大切にし、真の共生とは何かを考え行動する時である、少なくとも誰もが自然を大切にする事はできる。

炭素の排出量も木造住宅(製造時約130㎡)が1の場合、コンクリート造で約4.2倍・鉄骨プレハブ造で約2.8倍又蓄えられている炭素量は木造住宅で約7トン鉄筋コンクリート住宅で約1.6トン・鉄骨プレハブ住宅で約1.5トン、私たちはこれからも地球に優しい木造のすまいづくりを誇りもって、これからさきのさきまでずーっと森林と共生して行きます。

東日本巨大地震

日時が経つほど地震の災害の大きさと死傷者の数が増え、一国民としても大変痛恨の思いです、震災に遭われたご家族や血縁の方々に心からお悔やみ申し上げます、同じ国民でありながら直ぐに援助や支援できないことに申し訳なく思っています、我が社「ふじまるファンズ」の御施主様からカンパのことも言われました、本当に思いやりのある優しい方々の『すまいづくり』をしてよかったと思っています。私どもの会社としては、臨時会議を開き出来るだけ多くの募金を援助したいと考えています。

 これからも後継者育成に御施主様のご協力やご指導・ご支援・援助がなければ我が社も成り立っていけません、心から感謝しております、又今後ともどこにも負けない、すばらしいすまいづくり・人間形成に邁進していく所存です、今後ともよろしくお願致します。

苦い

 85歳の魚好きな私の父は、自分の酒のつまみのついでに皆の分まで買って刺身をして毎日のように冷蔵庫に入れてある、(本当は孫に食べさせたいのが本音)夕べの刺身のつまは、春のおとずれを思わせる蕗の薹が添えてあった、バカ茗荷や春菊や天竺は美味しいと思うが、どうも蕗の薹だけは匂いもきつく、苦いばかりで美味しいとは思わない、会社に持ってきて事務職に食べさせたら全員不評、当たり前かもしれないが、この苦さがあるから甘さが解る。

 仕事面でもにがい思いは沢山ある、11年前(外断熱以前)に新築のすまいを引き渡した後、台風が来て雨漏り、直したつもりが翌年の台風で又雨漏り、そして次の年も雨漏り、台風が来るたびに8〜9年間続いた、勿論大小最大限の手直しをしてきたが風雨のすさまじさに驚くばかり、御施主様も当然最初はショックを受けていましたが、難しい雨漏りと解り夜襲来の時などは食事まで用意してくれた事が何回もあり、心からお詫びと感謝の気持ちと苦い思いがある。今はその方とは釣友達というより釣の師匠のように慕っている。

 まーちゃん コメントありがとうございます。コメントを返信する癖がないというか、怠け者で申し訳ありません、勿論コメントを戴く事は嬉しく思っていますし、心から感謝しています、又疎遠をお詫びいたします、今年は厳寒が続き寒さが体に堪えています、私どものところも-3〜ー4℃まで下がりました、水道は破裂し全ての水が使えず困った事もありましたが、時間は止まらない三寒四温のときは近づいています、若者に負けないように今年も頑張ります、またお手合わせをお願いします。

新春…一里塚

 新年明けましておめでとうございます、今年もよろしくお願いいたします…新春恒例の挨拶もチラホラ聞く今日、今年はとうとう大台の年男を迎えた、自分では考えられない気がする、体力は落ち、お酒は弱くなり、昨今の朝夕の冷え込みには体に堪える、10年前までは寒さや筋力の衰えなど考えた事などないし、筋トレやウォーキング・筋肉痛等無縁の日々であった。

 特に若者と同じ作業をするとき流石に体力の衰えと物事の習得に時間がかかる、新年会の余興の練習に暮れから懸命に曲を聴いて練習したが…少しは出来るかと思い本番に臨んだ、お酒の力か…全て忘れてしまってその場しのぎで大変お粗末な出来でした、それでも喜んでくれた御施主様方々には心から感謝しております。

 間違っても来年は間違えずに余興をします…とは言いません御了承ください。

 今年も新入社員が5名程入社して来ます、せめて新入社員には体力のある風体でも…と思い心身とも鍛えている毎日です、今年も社員や皆さんの安全と日本・世界が平和であることを祈りつつ…折り返しの塚を今まで以上に後悔のない満足感で刻んで行きます、どうぞ今年もよろしくお願いします。