新春…一里塚

 新年明けましておめでとうございます、今年もよろしくお願いいたします…新春恒例の挨拶もチラホラ聞く今日、今年はとうとう大台の年男を迎えた、自分では考えられない気がする、体力は落ち、お酒は弱くなり、昨今の朝夕の冷え込みには体に堪える、10年前までは寒さや筋力の衰えなど考えた事などないし、筋トレやウォーキング・筋肉痛等無縁の日々であった。

 特に若者と同じ作業をするとき流石に体力の衰えと物事の習得に時間がかかる、新年会の余興の練習に暮れから懸命に曲を聴いて練習したが…少しは出来るかと思い本番に臨んだ、お酒の力か…全て忘れてしまってその場しのぎで大変お粗末な出来でした、それでも喜んでくれた御施主様方々には心から感謝しております。

 間違っても来年は間違えずに余興をします…とは言いません御了承ください。

 今年も新入社員が5名程入社して来ます、せめて新入社員には体力のある風体でも…と思い心身とも鍛えている毎日です、今年も社員や皆さんの安全と日本・世界が平和であることを祈りつつ…折り返しの塚を今まで以上に後悔のない満足感で刻んで行きます、どうぞ今年もよろしくお願いします。

年の瀬に

 師走に2棟の上棟が無事に終えたことにほっとしている、毎年暮れになると思うことは皆が怪我や病気をせずに新しい年を迎えられる事です、当たり前かも知れないがどんなことより嬉しい、昔から『終わりよければ全てよし』、この一年もいろいろあった目まぐるしくまう走馬灯のように早一年が過ぎ去った感じです、その中で若い職人達は確実に心技体共に成長しいる、皆の顔が明るく良い顔になってきた、出来上がった建物も包み込む温もりや、柔らかさを感じるようになった、又スピード面でも速くなり、待ち望んだすまい手の方に一寸でも早く入居出き喜んでもらえたら…そういうきもちが現れた、『すまい手の方々に感動を届ける』その思いが浸透してきた…と感じる年末です。

 来年年男の耕門さんコメントありがとうございます、今年も新年からお世話に成り、いや昨年もその前の年も、勿論来年早々もお世話になります、いろんなことでお世話になり恐縮しています、先日のお酒は美味しかったです、よかったら又一献交わしましょう、来年もよろしくお願いします。

 川辺さん今は宇都宮さんコメントありがとう、二児の母になっているとは思いませんでした、そうしてみればずいぶん月日が経つのは早いです、当時あなたの提案で室内の解析データーや数々の資料が今も役に立っています、当時神様(一寸オーバーか…な)みたいな存在でした、ともあれ幸せそうでなにより…

いつでも寄ってください…素敵なオフィースに!

空・色

 人には悩みや悲しみや悲痛な思いがある又行おうとしてもどうしても出来ないことがある…、本当は努力や精進をすれば出来ることが大半と思うが…人は何処かで怠慢なところが必ずある、そんな落ち度から這い上がるには、全ては自分との戦いである。

 すまいづくりも奥が深く、随分悩んだことです、ややもすればこの刹那でも落ち込むことはある…、今はなれた物でそうした逆境の時にこそが良い教育となることが多い…いや…そう云う風に自分に言い聞かせているのかもしれない…、まだまだ未熟物。

 今又若者達に連れられゴルフをはじめ、練習の日々、うまく行ったと思うと、一瞬のうちに悩み…ぞん底、これでもか、これでもか…と思うところまで行くと、次の日にはパー…と明るくなっている、正に『空・色』の連日、何時の日か落ち着いた時が来るよう…たゆまぬ努力をしている昨今です。

心のやすらぎ

 人はいろいろな場所や行動でこころのやすらぎを感じ身体を癒している、秋が深まり今から紅葉がはじまる、先日耶馬溪を通った時はもみじの葉は青く、ケヤキの葉が落ちているぐらいでした、1年前は紅葉時期に通ったからものすごく美しく、立ち止ってこころの癒しを感じたものです、山の紅葉は美しいのですが一時もすれば葉が落ち寂しい木立に変心する、何故か落葉樹の葉が落ち枯れた様になった頃が木材の伐採時期でもある。

 今から出てくる原木は丁度この時期にあたり色艶が良く、虫が入りにくいと言われている、この山積みされた原木を眺めるだけでも心がやすらぐ思いがします。

 私の父は昔伐木師で、稲の取り上げが終わった頃から、人里離れた山に泊り込みで伐木の仕事をしていた。

 山の小屋は夜になると寒く又何者かが来て屋根を揺らして眠れない、そんなときは鋸の目立てをする、ヤスリの音が嫌いらしく逃げていく。

 そう云う話を家にいる時、一心に鋸の目立てをしながら話を聞いたものです、今思えば家族のいる家の中の暖かい囲炉裏の傍で鋸の目立てをしている時が父のこころのやすらぎであったように思える。

 時が経ち昨今では大型機械が伐木をしているので、時期を問わず伐採するのは一寸寂しい気もする、林業も後継者が育たないから仕方がないようです、1・2次産業にもう少し憂いがあればと願うばかりです。

中心

 安全にアフターするには、例えば台風時や強風時に瓦や外壁が飛んでも、雨が漏らなくて2次災害が起きないようにすれば良い、その為には外断熱が1番良い、台風が通り過ぎて点検すれば安全である。(現代は防災瓦使用でステンのビス止め)

 内断熱・床断熱の時に床鳴りの手直しに行って床下に潜って究明にあたったとき、当時の断熱材はグラスウールその物を使用していた、その断熱材を掻き分けるときに断熱材の微粒子が咽に入り苦しい思いをした時に、何とかしなければ…

 手づくりのすまいづくりは月日がかかる、特に冬の厳寒時は手が冷たくて良い造作が出来ないことがある、厳寒時に気持ち良く造作が出来たら、さど‥楽しいだろう…その為には外断熱が良いことになる。

 構造材の表しや造作材に地域材の木材100%をふんだんに使用するにあたって、引渡後の反り・ねだり・くせりを最小限に抑える為には、勿論乾燥材が不可欠であるが、もっと大切なことはどんなに良い乾燥木材を使っても、家の中の温度が一定になることが必要です、つまり、家の中の何処に居ても湿度が同じと言うことです、反り・ねだり・くせりは湿度が裏表で違うと起こります、何十年何百年経とうが、家の中で温度が違えば湿度の差が生じます、せっかく丁寧に墨付け刻み・造作をしても、綺麗さの維持と床鳴りなどの不具合から逃れることは出来ない、その為には外断熱にして性能を上げることです。

 一生懸命に造った建物、この仕事に安全にそしてものづくりの喜びを感じて、長続きをしてほしい一念で自然素材の表しや手加工・手づくり・外断熱などなどは彼ら後継者育成を中心に考えたすまいづくりが、偶然にも皆さんから喜ばれる事になった。