投稿者アーカイブ: 藤丸 直行

真実のスマート(賢さ)

 東北大震災から一年が経つ、自然の猛威に対し短期間での復興・復旧作業はどうしようもない事もあるが、災害経験を後世に伝え未然に逃れる手立てを考えなければならない、大災害の足跡は歴史や人々の心に刻まれて忘れることはないでしょう。

 こうした中仮設住宅の瑕疵や寒さのクレームがニュースに流れる、あくまで仮設住宅であり、入居された方達には悪いが性能とかは考えていない、雨露を凌げばよい造りになっている、断熱材を入れてもサッシ自体が断熱サッシでないので失熱が大きく、暖房を入れれば結露が大量に発生する、又Low-Eガラスや高性能のガラスを使ってもサッシ枠や壁に大量の結露が出来る可能性は大、住宅はバランスが取れていないと快適には暮らせない生き物である。

 すまいを造るのに一番大切なことは、工務店とのフィーリングが一番と思う、これは結婚も何でも同じような気がする、特に長い間付き合っていくためには、依り以上親密になるより、いくら長くお付き合いしてもストレスが溜らないことが大事、その中でお互いが進歩し成長して行くのがベストである。

 木の住まい(自然素材)は築後1〜2年後から性能がよくなる、言い換えれば成長していくのです、人々との調和は自然の運行の中の一部であり何事も自然に溶け込んできて自然に勝る物はない、今大手のハウスメーカーやツバイフォー住宅が、スマートハウスやスマートグリッド等ヘムス(住宅エネルギーマネジメントシステム)による制御しながら省エネしているように聞こえる、元々CO2を大量に排出しながら製造してきた建物出来上がっても、加湿器(皮肉にも今よく売れている商品)や除湿機という機械は必需品(木の住まいは必要なし)、建物を製造する以上、省エネ住宅とはいえない、それよりすべてのすまい手には自然素材を使ったエコ住宅やパッシブ住宅を選んだ方がもっと賢い。

板壁

 昨年の暮れから松岡の貯木場に囲いと乾燥を兼ねて板干ししている、グリーン材から僅か一ヶ月ぐらいで半分の重さに乾燥する、四方から風雨や太陽が当たるから、色・艶とも非常に美しい状態で万遍なく乾燥している、大きな省エネ(高温乾燥や平干しをするとどうしても桟木の後が残る)この板を加圧注入(タナリス)して、塗装もしない、鋸引きをのこしたまま壁板として貼ったら、美しい風情のある壁に仕上がります。(すでに塀兼用に施工済)

新築時の外壁板塗装(縦貼りの場合厚33mm)の本当の目的は桟木の跡を消したり、風雨に当たっても変形や大きな収縮をなくす為に当社は塗っています、4〜5年もすれば南側や風雨の当たるところは塗装が落ちますが、その後の板壁は風雨に当たっても変形や大きな収縮はなくなり落ち着いてきます、そのままの状態で30〜50年経過した頃、木目が3〜5mm浮いてきます、その時期に全面塗装をかけると今度は最初と違って、落ち憎く、自然な浮造り状態で質感や風情のある『自然の美しさ』になります、すなわち30〜50年はメンテナンスフリーと云うことです。

我が社で建てて外壁の縦張りを施工している御施主様には30年〜50年は塗装をしないようにお願いしています、縦張りの場合は雨に濡れても水切れが良く、壁板が痛んだり腐ったりカビが生えたりはしない、(後ろに畑や草木のある湿った場所では緑色が壁につく場合があリます、これは葉緑素でラウンドアップ等をかけると枯れますが、何時しかまた着きます葉緑素の胞子がつかなくするには風通しをよくして湿気がないようにすると良い、畑などがあれば実質は無理です。)自然の美しさは月日がかかります。

頌春

新年明けましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします。

今年の仕事始めは技能士試験に重なり何時もより一日早く5日から始まる、一年の安全祈願に参拝お神酒を頂、挨拶回りから始まり、夕方年始会議、始まるまでは良かったが、始まって急に悪寒や節々の痛み震えが来た、40年ぶりの高熱が出て、直ぐ知人のドクターに行き診察と点滴を受け、翌日インフルエンダにかかったことを知る、久々のインフルエンダで体調を壊した、その間藤丸ファンズの新年会もあり、出席出来なく皆さんに大変申し訳なく思っています、(余興の練習をしていたのですが残念です)聞けば、ファンズの方々が津軽三味線・目出度い無数の皿廻し・唄あり踊りありで大変賑やかだったと聴いています、イや〜観覧したかったです、出来ましたら来年是非お願いします。

 最初は躓いたが今年は最高の年になりそうです、年末の建築士試験の発表(4名合格)や建築大工一級技能士試験、殆ど合格したものと思っている、新しい管理棟、来月には待ちに待った初孫の誕生それに娘の華燭の典(願えば…である)、なんと欲の深いことか……とにかく今年は例年になくがんばるぞ〃

感謝

 今年も残す数日となった、なによりも怪我人もなく病人もなく無事に此処まで来れたことに嬉しく思っています、今年4月から5人の新入社員が例年になく全員残っている事もめずらしい、本人達の理性と先輩達の指導の賜物と感謝している、この一年彼らは厳しい修行と躾と体力づくりに専念してきた、その結果体が引き締まり体重が10kg以上痩せた子も2人いる、毎年最後の日に管理職が手料理のご馳走と酒肴品で社員に労働へのねぎらいをして一年の締め括りとしている。

 この日は生きた8Kg程のまんまる太った天然ぶりを頂き、珍しく刺身をする間生きていた、味は舌の上でとろける臭みのない『ぶりとろ』最高においしく又珍しい馬ホルの差し入れ・大鍋に豚汁・火炎の焼肉・牛筋の差し入れ・サラダありスパゲティあり山ほどの鳥のカラあげ・大小のおにぎりや飲み物の山等など、若いから食うや飲むや、すごい量の空き缶やビン、日頃うっぷんの腹いせもあろう、苦しかった事・辛かった事・きつかった事・嫌の事は全て忘れよう、楽しかった事・嬉しかった事・よかった事は来年に持ち越そう…て、そういいながらの一年で幕を閉じた、まだまだ十両にも満たない集団ですが、横綱を目指して一歩一歩がっばっていきます、今年一年どなたも本当にありがとうございました。感謝。

掃除・整理整頓

 4名の若い寮生活者がいますが掃除と整理整頓が悪く、妻からしょっちゅう叱られています、『新築の住まいそれも先輩達が一生懸命造った住まい、それなのに掃除も整理整頓も出来ないとは…あきれる、直ぐ出て行け…』剣幕、何回聞いたか解らない。

自分が若かった頃を思い出した、私も下宿生活を送った事はあるが、叱られた記憶はないが妻曰く、家で私の整理整頓が悪くストレスになるらしい、例えば椅子に腰掛、立ったら直ぐ元に戻す事、食べた殻や皮はゴミ箱に直ぐ捨てる、何か使ったら元にあった場所に戻すなどetc…最後にはきちんとしているつもりだが。

片付けや掃除はどうも性分もあるらしい、武津棟梁曰く散らかしてあるのは、『病気』との事、会社や寮で一番きれいで片付いている場所はトイレがダントツ、他も病気と云われないように寮生には頑張って貰いたい。