湿気と結露対策

結露と云えばガラスやアルミサッシの枠などを想定しますが、実際は壁内でも起きているのです、断熱材を入れ始めた初期当時の住まいをリフォームしたときによくわかる、グラスウール・ロックウール断熱材などに結露があり黒カビがいっぱい生えている、これは断熱材が悪いのではなく、施工に問題があるのです、当時の住宅金融公庫の施工ガイドには断熱材を入れる際には通気すること、そんな指示もあったが、何処の業者も何のことか解らないで、100%と云っていい程施工していなかったのです。結露によってカビが生え高たんぱくなカビにダニ等微生物が集る、その糞等目に見えない体に悪い微粒子を吸った子供たちがアトピーやアレルギー疾患になったのです、同時に新建材やビニールクロスによるホルムアルデヒドなどの化学物質過敏症が蔓延してきた、こうしたシックハウス症候群は材料と施工次第で解決できるのです、今の新建材とかビニールクロスとかは規制がかかっていますが、ホルムアルデヒド等の数値は0ではないのです、あくまでも基準値以下(0,08PPM以下)と云うだけです。我が社のような新建材は使わないビニールクロスもない、自然素材だけの材料を使ってのすまいづくりは最高に人の体に良いのです。結露対策でも外断熱の周りは全て通気層になっているから、壁内結露は起きないのです。雪が降って我が社の屋根だけが積もらないで近隣の人が驚いたのは、この通気層で温まった熱気は最後は屋根瓦で拡散するのです、外気が一寸でも上がれば両面焼きグリルみたいになるので、あっという間に雪が解けるのです。≒25年前外断熱で土木事務所に確認申請を提出したら最初は基礎換気がないからダメと云われた、外断熱工法は基礎換気は必要ないと国の基準にあると云ったら調べて納得してくれた、外断熱で建築確認を取ったのが我が社が初めてと云われた。一般には床下に湿気が多いため床下換気を付けるが、外断熱にはない、コンクリートと防湿紙で本当に大丈夫かと心配になった、施工するとき万が一にも湿気が多くなると大変なことになるので、基礎の所々に後で換気扇が入れられるように施工した、そして床下に7カ所(台所下・洗面所下・浴室下廻りその他居室下)湿度センサーを私自ら設置したが3~4年経っても異常はなかった。外断熱でも暖かくなった空気は上昇するので、どうしても熱気が小屋裏(高いところ)に上昇するので自動の換気装置(20棟ぐらい)を付けたこともある、又小屋裏から熱気をパイプで床下に移す実験もしたこともある、そのあとはサーキュレーターに変える、サーキュレーターが入っていると、温湿度の差は上下関係なく殆ど変わらなかった。数年前事務所の床下の温湿度と屋内の温湿度を計ってみたら、床下の方が絶対湿度は若干少なかった。私は事務所の床下にサツマイモを良く入れる、1年経っても腐らない、美味しい甘太くんが出来る(笑い)。外断熱+自然素材のすまいは湿気対策に最高に良い。外断熱のすまいは温度が一定になるので、たまに全部扉を開けておくと相対湿度の差はなくなるのです。

シェアする!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です