無垢材の長所・短所


1)長持ちする、1400年の歴史がある。(ずう~と炭酸ガスを閉じ込めている、木材は一言でいえば炭酸ガスの塊、太陽の光合成で炭酸ガスを吸って酸素を供給して成長していくのです、因みに我が社の一戸当たりの平均炭酸ガスの固定量は≒26トンです。これからも自然環境や地球環境は一人ひとりが真剣に考えなくてはいけない、持続可能な木材は最高の資源)
2)同じものが2つとない美しさ。(天才を生み出す土壌とは美しい環境。外壁に縦板を貼ると長持ちして何時までも飽きが来ない)
3)調湿効果最大10%。(人の肌を自然に潤おす、異常乾燥時等無垢材からの湿気を放出する、逆に梅雨時期湿度が高い時のようにジメジメしたときは無垢材が吸湿するので、カラっとしている、切り花や生け花が長持ちする、カビや菌が飛散しない、今の合板やCLTは殆ど吸放出しない、無垢材を多く使うほど良い効果がある)
4)香り・嗅覚。(香りは嗅神経によって脳内の大脳辺縁系の中にある偏桃体という部分を刺激します、偏桃体は感情をつかさどっています、ストレスは脳にダメージを与えます、中でも中間脳即ち大脳辺縁系にダメージを与えるのです、悪臭は人を怒らせ、感情を記憶する、脳を活性化するには嗅覚の影響を与える、良い香りは脳の前頭葉を活性化させる、前頭葉はやる気・物事・秩序を考える力等ドーパミンの働きを助ける、良い香りがドーパミンの分泌を促している)

5)木材の引っ張り強度は重量比で行けば鉄より4倍強い。(引っ張り力は当社の実験で13㎜×13㎜×2000㎜で≒900㎏・曲げ強さ・圧縮強さは鉄より2倍)

6)熱膨張しなく熱伝導率が低いが蓄熱効果はあり。(線路は暑い日は伸びるだから継ぎ目が開いている、海底トンネルの中は継ぎ目がない・熱いお鍋の下に木の板を置く、鍋などの取り手に木材がついている)

7)病原菌を寄せ付けない・ダニ繁殖を防ぐ抗菌性(ウイルスや菌を吸着して分解する、特に檜油には効果がある)

短所としては原油を使わず自然乾燥(人工乾燥は半月もあればできる)すれば杉材の桁で2~5年かかる。無垢材を構造材に利用(荷重を受ける面に強い方と弱い方がある)する場合は熟練が必要,最低5年はかかる、それに加工機械が不可欠・製材時にはかなりの重量がある、ストックすれば場所(良い環境でないと虫や腐れが入る)や倉庫も必要になる、だから毎年のように無垢材の自然乾燥する業者は少なくなっている。今では殆どが人工乾燥した木材をプレカットしている、(大断面の木材は積層材を使っている)だから熟練工はいらない、誰でも工務店は開業出来る、受注して図面が出来,プレカット業者に注文すれば上棟が出来る、その時初めてお互い(住まい手と造り手)が木材を見ることが出来るのです。

*手刻み・手加工の住まいは1本の構造材でも、何年もかかるし、多くの人手に回って初めて完成品が出来る、それだけ貴重な木材だから皆が丁寧に取り扱う、緊張して取り扱うから怪我も少ない、完成した住まいはそうした職人達の『氣』がこもっている、我が社のファンにはそうした『氣』を感ずる人は数多い・・・安らぐ万象の心を・・・もっと多くの人に住んでもらいたい。

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