木材と地球環境

温室効果が大きいのはメタンやフロンと云われているが、温室効果ガスの割合は9割(空気中には0,03%)が2酸化炭素(居室は確か1m3中に1,000PPMが基準、小さな部屋で会議等をすれば800PPMになる、仮に5,000PPMになれば吐き気や頭痛を伴う。外断熱にすると気密が取れるので20年前頃、室内の炭酸ガスや窒素酸化物や浮遊粉塵の濃度や温湿度・気流の動き等1週間かけて数値データーを取ったことがある。)であるがため、地球温暖化への影響は2酸化炭素によるものが最も大きい・・・と言いながらも毎年のように増えているのです。温暖化になればいろんな所で大きな自然災害が発生する、自然の猛威は人間の力では到底及ばないのです、このまま行けば人や動物が住めない昔の炭酸ガスに覆われた地球に戻るでしょう。折角植物プランクトンが炭酸ガスを吸収し酸素を供給してきたのです、植物プランクトンの集合体、生きたジャングルや森も人間の利便性を目的に乱開発してきたことも大きな原因の一つ、その森の復元が今問われているのです。日本では戦後植林した木が成長し伐採期を迎えている、いわゆる成熟して新陳代謝が少なくなった古木の代わりに苗木を植えるのです、この植林事業が大切なことです。又伐採した木材を単に住宅建築の素材として使うのではなく、木材になる前の森を連想し、本当に生きるものに必要な炭酸ガスを吸収し酸素を供給して大きくなった木々、その自然の奥にある生命観を媒介して住まい手に届ける、その役目が我々の仕事です、製材した木材に再び息吹(魂)を与える事の出来るのはロボットや機械では出来ない、それができるのは一生懸命修行をしてきた生身の職人のみである、バイオマス発電(木材は炭酸ガスの塊、燃やすと元の炭酸ガスになる)や合板(作る過程でエネルギーを使う、調湿効果がない)に変えるのではなく、ほんとうに生かして長持ち(法隆寺のように1400年以上)させることが何よりも良策と思うが。

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