失敗だらけのすまいづくり

 社是として木の文化の継承と後継者育成を掲げて30年近くなった、社員や棟梁が育ち、着工件数も増えたので、ある程度の成果は上がったものと思うが、すまいづくりのみを考えたならば今日まで失敗だらけのすまいづくりです。1番多い失敗は技術的なことより、木材の収縮や変形のものが多い、1〜5年自然乾燥していても材によっては予想外に変形する事もよくある、上方より4年物の乾燥材を仕入れて養生シートを剥がすとあっという間にヒビが出てくる、特に肌が美しいが○○産の磨き丸太は要注意、乾燥材と言われて買っても後から割れが入ったりする、木材の失敗が1番で人的なミスも当然ある。

 一作業にしても棟梁になったものが施工をすればさほど失敗はないが棟梁になる前は失敗は沢山ある、又あって当たり前と思っている、外断熱の上からのビスの止め方が悪かったりして新築引き渡しから雨漏りを起こしたこともある、似たようなことがほかにもある、何千ものビスを1本1本チェクするのは到底不可能、こういう施工をしなさいとマニアルはあるがすぐに忘れてしまう、反省会の会議でも明日になれば忘れる子もいるのが現状です、すべての人が優秀とは限らない、又協力業者の施工ミスで問題が起きたことも数ある、よその土地を拝借して叱られたり壊したり、いろいろな作業ミスがある、引き渡し時にガラスに傷が入っていたり、かべに傷が入ったり、瑕疵の場合は解り難い、しかし構造材の小屋組みに関しては100年以上長持ちすると思う又70年物の材を使って70年は当たり前のこと、仮に70年のものを100年持たせたとして30年が我が社の技術力ということになる、今は70年から200年つまり130年の技術力なるよう修練している。

 地球環境を強く思うのならば、何百年も2酸化炭素を多く固定する小屋組みでなければ意味がない、それには昔ながらの手刻み・手加工と木材の目利きできる優秀な大工のみです。

今後も失敗を重ねながら母なる大地地球を想う若者を育てていく。

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