相対湿度と絶対湿度と腐朽菌

 すまいづくりに非常に大切な事です、それは家の中の「絶対湿度」がどれだけあって相対湿度がどれだけかと言う事です、

絶対湿度は1㎥中に含まれている水分量で単位はg/㎥で表す、絶対湿度の移動は多い方から少ない方に移行します、(相対湿度の高い方から低い方に流れるのではない)このほど管理棟の温湿度を計測しました。

室内温度26.1℃・相対湿度52%・絶対湿度は0.011g/㎥

床下温度20.4℃・相対湿度69%・絶対湿度は0.01g/㎥

という事で管理棟は室内が若干絶対湿度が高いので湿気は床下の方に流れます。

この場合でも床下外部側の土台・間仕切り土台・大引きの含水率が12%〜14.3%・杉下地板が12%〜15.6%いづれも20%を切っていますので腐朽菌の繁殖はありえない。

 因みに木材の腐朽菌は含水率28%前後から生えてきます、

相対湿度が85%以上になれば、木材の含水率が上がります(28%前後)ので腐朽菌は生えて来る危険性があります。

エジプトでミイラが入った紀元前2千年前の木の棺がピラミッドの中から新品同様に発見された。腐朽菌が生息する条件は「酸素と適度の水分、適当な温度、養分」がある事です、この4つ条件が一つでも欠けても腐朽は起こりません。

酸素を経ったり温度をコントロールすることは難しいので水分の管理が腐朽菌の生育を抑制するポイントになります。

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