後継者育成その8

 この時期から工業高校新卒者や短期大の新卒者が毎年入ってくる様になってきた、非常に嬉しい限りである又中途採用も採っていた,とにかく来る者は拒まず全員入れた、一番多いときに8名、平均して3名ぐらいかな、棟梁になって卒業した若者が現在まで数名その他途中離職者が25名約半分は何らかの理由で続かなかった、育成指導する私の未熟さも当然あったと思うし今でも育成指導は難しいと思っています、親御さん達に限らず皆当社に入れば技術や精神面・躾その他進歩して当たり前のことと思っていますから進歩しなかった若者達の責任は指導する側が大きい。

 当たり前のことなんですが職人は足跡を残さなければ報酬は頂けない、1万円で1万円の事しか出来なかったら5分で忘れられてしまう、忘れられなくするには、忘れる=頭脳・心ですから心に何時までも残る事をして「ものづくり」をしないといけない、そのものづくりの答えが足跡+「感動」です、心に何時までも・響くもの・心地良く残るものこそ「感動のすまいづくり」 これからは3次元のすまいづくりから4次元のすまいづくりです、

「気持ちをこめた木持ちの良い家」はすまいづくりのテーマです。

 もう一つの問題は木材の調達それも構造材(桁・柱)の節有りの乾燥材が手に入りにくい、「節」があっても無くても「性能や耐久性・構造面の丈夫さ・本来の美しさ」は何も変わらない、しかし「節」があるのと無いのでは金銭的に相当の違いがある、育成指導をする上では失敗はつき物と思っている、高価な木材を使って育成は難しい、もしこれを使ってていたら倒産してたでしょう、私は節があろうと無かろうと1等材と称しています、この1等材の乾燥材が手に入りにくかった、七転八倒繰り返すうちに高温乾燥材という乾燥材料が出てくるようになった、強度面も耐久性も変わらないとは言うけれども、色艶の悪さ・ドーパミンの働きを促す効果のある大切な香りが悪い、結局3年〜4年ぐらい使ってあとは自然乾燥若しくは同等の材料に切り替えた、良い木は沢山大分にはあるが本当にほしい製品にした木材は今でも調達がスムーズに行かないことがある、木材納入だけでも15〜16社の取引がある。

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