カテゴリーアーカイブ: ちょこちょこ独り言

竹本新棟梁

 高校も雄城台進学校を卒業して、建築専門学校を2年出てわが社に入ってきた、工業高校を出ていればもっと早く棟梁になれたと思うが、男子の理性は女子より目覚めるのが遅いのが普通のようです、小学生の将来なりたい職業に大工はよくランク入りしていたのですが、中学生になるとまずランク入りすることはない、私の場合は小学生の文集に大工と書いていたらたまたまその通りになってしまった、今も棟上げには金槌を握っている、若者がどんどん成長していく姿を上棟時に見られるのは気持ちのいいものです。

 竹本棟梁も3年程は目立たなかった、寧ろ不貞腐れた仕種の方が目立った(笑)

彼が入社した時には何人かいたはずが今は彼ひとり頑張っている、現場に朝早くから来て、夕方は周りが帰った後一人で刃物を研いだり色々なことをしている、そうした様子を聞いた、「とにかく早く仕事を熟せるようになった、もういつでも一人でできます」このようなことを指導棟梁から聞くと本当に嬉しいものです、あれから1〜2棟墨付け・刻みを任せたら見事に素晴らしい物が出来た、そういえばいつの日か不貞腐れた仕種はなくなり毅然とした態度を見かけるようになった、今も昼休みには専門書を毎日見ている、こうして棟梁にみんながなってくれたら、木の家・木の文化の継承は磨きがかかって善いものが後世に残って行く。

 当たり前の事が出来づらい昨今、一人でも多く良い棟梁が生まれることを願うと共に頑張る彼等に賞賛できたらと思う。

 この年になっても覚えたいこと、やりたいことで頭の中が毎日一杯である、進化する社会の対応や自然の崩壊による自然災害、レイテ沖の台風他人ごとではない今すぐそこに来ている、大地震による当社住宅の崩壊や倒壊はないと自信があるが、レイテ沖の台風対策は、わが社独自の耐力壁や吹上防止の特殊アンカーボルトの埋設を施工しているが(基準法以外に)、体験したことがない風力だけに恐ろしさを感じる。

iroiro

 パソコンが上手く起動しなくなって久しい、おまけにサーバーの入れ替え時期を迎え2度手間がかかるより一寸待って一度にデータの入れ替えをした。この1.5か月は風邪ひきやノロウイルスにより嘔吐下痢それにインフルエンザに殆どの社員がかかった、おまけに雪は途方もなく降るし又先日は地震が起きて最近自然の怒りは尋常ではない。

 雪が積もったり・地震が来ても、わが社の住まいは少々のことでは倒壊はしないのは解かっているが、そお言う問題ではないのです、例えば太陽光発電システムに雪が積もって溶け始めると一気に雪が滑り落ちて危険な状態になります、事が起きてからでは遅いのです。

 連絡を取り会うのが常識と思っているから、抜粋して電話とかメール(留守の人)を掛けまくった、軒数が多いから結構時間がかかる、雪に於いては大野郡の施主様の樋が雪の重さで少し曲がっただけで、地震では棚から物が落ちた程度だった。当社の管理棟の前の歩道は高さ35㎜長さ1200㎜隆起をしているのが一か所で亀裂程度が一か所です、毎週清掃活動をしているので新しい亀裂や隆起はすぐに解かる。

 因みに私の清掃活動は3週続けて道路のゴミ拾いをした、今週が一番多かった、ゴミ袋3杯あった、1番多いのはたばこの吸い殻・2番目は各種ビニール袋・3番目が意外に空き缶が多かった、社員の清掃活動は大分機敏に動くようになってきた、ゴミ拾いは拾うことにより、捨てることを若者がしなくなるように、躾の一環として毎週行っています。

 

山崎新棟梁

  彼は入社時のときから技術者としての先天的な才能や知能を持っていた、だから他の人とは違い最初から燃えるような熱意や努力をしないし見たこともなかった、感じたのは酒宴会の時の「ラップ」ぐらいかな〃笑い、 当然のように熱意のあるものほど、才能がなくても結果は出てくるものです、ある日挫折しそうになりそんな日が幾日も続いた記憶がある(我社に入れば大抵の人が脱力感や挫折は厳しい修行の中で起きる)、どんなに能力があっても努力や熱意が伴わなければ決して早く棟梁にはなれない、自分の為に頑張れ、その様なことを随分皆で言って来た、働く事を美徳と捉えている我社は、誤解を受けることもしばしばあるぐらい皆が修行に励んでいる、職人の世界は一人前になり棟梁にならなければ給料は安く、家族を養ってはいけない、日々真剣に働くことにより高邁な人格とともに、素晴らしい人生を手に入れることができると信じている。

 山崎君の存在が大きく見え始めたのはここ1〜2年、ライバルが現れたせいかそれとも開花の時期か〃、ともあれ彼自体の辛抱があってここまで来れたのです、地域の将来を担う素晴らしい棟梁・豊かな心を持った、人に優しい棟梁であってほしいと願います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

平成26年 謹賀新年

 

 円安・アベノミクスで企業の増益や株価の上昇は近年ない景気の上昇を辿っている、特にこれから先は物造り企業の発展と成長の時代とも言われているようです、消費税が4月以降税率で5%から8%にアップします、一時的に成長は平行線を辿るけれど8月以降は消費が活発化して年末には、円安がもっと進み日経株価もかなり上昇との見方が大手企業トップによる大半の予想のようです。

 住宅の購入に対してはいろいろな支援や援助があります、ローン控除と給付金(所得により現金の給付)、我社の住宅には木材利用ポイント、性能やその他の優良住宅に対しては、金利の割引等いろいろな支援があリます、消費税が上がってもそれ以上の支援があるので、今が1番住まいを建てる良い時期と思われる、ただ此処に来ていろいろな物資が上昇傾向に来ています、このまま進むとインフレを懸念する声さえあがっていますので、お金の価値も変わってくる可能性もあります。

 昨年は皆のバランスの取れた協力により目標であった6億円(新築にして25棟)の完工高を上げることが出来た、各棟梁等が3棟以上の完工と増改築工事、確実に迅速な高技術力が付いてきた、少しづつではあるが御施主様や地域に恩返しが出来るようになってきました、又昨年は久しぶりに2人が棟梁(山崎君・竹本君)に昇格しました、この2人に対しては新棟梁として限りない技術の向上を目指して真剣に精進してもらいたい。

 今年もこのバランスを壊さず皆の将来を信じて、すまい手の方に「差別化した付加価値の高い感動のあるすまい」を提供したいと強く願っています。

 今年も皆様が御健康で良い年でありますようご祈念申し上げます。

 

 

 

一年の終わり

 今年は年初めから多忙であったが若者達に囲まれ又成長を見ながら無事に進捗し終えた、工務・営業・設計や事務の中で工務がこの2〜3年随分成長してきた、技術の習得は勿論人間的にも豊かな心の持ち主に変化してきた、出来た個々のすまいを見ると一目瞭然である、15年前から見ると信じられないぐらい進歩してきた、本人の努力も当然ながら御施主様方々や協力業者様の御支援や援助があっての賜と心から感謝しています。

 年初めにこれだけは完工すると決めておいても、例年年末にはキッチリ余裕を持って終わっているのが工務です、今年は25棟6億円の工事を完工してくれた、決して簡単な工事ではない、毎年各人からのニーズは難しくなっているし、価格も良い物を使う割には少しづつ下がって来ているそんな中での成長はひとしお価値がある。

 住まいづくりに従事して46年、建設業の許可を頂いて丁度35年が経った、今も上棟の日は朝から若者に交じって釘袋を締め金槌を振るっている、何時まで出来るか分からないが、今後も続けて行く、そして恩恵を受けた方々の住まいを何時までも守っていく為には、後継者育成は不可欠な事、人の命は長くて100年、自分等が手掛ける暮らしを守る住まいは何百年も耐久性がある、だからこそ跡取りは必要なことです、血縁とかは無視で皆で守って行くと言うのが本音です、継承していくことも大切な恩返しの一つです。

今年1年ありがとうございました。