カテゴリーアーカイブ: ちょこちょこ独り言

講和

今月の会議では御施主様の奥様より30分間の講和をしていただいた、

お話の内容は人が生きるために必要な仕事のことや大切な人生の糧をわかりやすく自分の経験のもとで優しくお話していただいた、

心は皆同じようにあり、

平等にあり決して減ることがない、

人は心を大切にする、人のために喜んでもらえるようなことする利他の心と、一生懸命働き誠実に正直に生きる、ご縁があり御恩を感じ感謝を忘れない姿勢など、本当の幸福とは心の豊かさなのです‥等、

いや~聖母マリア様が夢殿に現れたみたいにginときました、この話を聞いて多くの若い社員たちがそれどれの現場報告の前に良い話を聞けたといっていたのが印象でした、当社は後継者育成をビジョンに掲げているので、今回の講和は若い社員たちにとって最高の享受であったと思っています。心から感謝申し上げます。

 

木材と地球環境

温室効果が大きいのはメタンやフロンと云われているが、温室効果ガスの割合は9割(空気中には0,03%)が2酸化炭素(居室は確か1m3中に1,000PPMが基準、小さな部屋で会議等をすれば800PPMになる、仮に5,000PPMになれば吐き気や頭痛を伴う。外断熱にすると気密が取れるので20年前頃、室内の炭酸ガスや窒素酸化物や浮遊粉塵の濃度や温湿度・気流の動き等1週間かけて数値データーを取ったことがある。)であるがため、地球温暖化への影響は2酸化炭素によるものが最も大きい・・・と言いながらも毎年のように増えているのです。温暖化になればいろんな所で大きな自然災害が発生する、自然の猛威は人間の力では到底及ばないのです、このまま行けば人や動物が住めない昔の炭酸ガスに覆われた地球に戻るでしょう。折角植物プランクトンが炭酸ガスを吸収し酸素を供給してきたのです、植物プランクトンの集合体、生きたジャングルや森も人間の利便性を目的に乱開発してきたことも大きな原因の一つ、その森の復元が今問われているのです。日本では戦後植林した木が成長し伐採期を迎えている、いわゆる成熟して新陳代謝が少なくなった古木の代わりに苗木を植えるのです、この植林事業が大切なことです。又伐採した木材を単に住宅建築の素材として使うのではなく、木材になる前の森を連想し、本当に生きるものに必要な炭酸ガスを吸収し酸素を供給して大きくなった木々、その自然の奥にある生命観を媒介して住まい手に届ける、その役目が我々の仕事です、製材した木材に再び息吹(魂)を与える事の出来るのはロボットや機械では出来ない、それができるのは一生懸命修行をしてきた生身の職人のみである、バイオマス発電(木材は炭酸ガスの塊、燃やすと元の炭酸ガスになる)や合板(作る過程でエネルギーを使う、調湿効果がない)に変えるのではなく、ほんとうに生かして長持ち(法隆寺のように1400年以上)させることが何よりも良策と思うが。

好き嫌い

人にはそれどれの好みがあるが殆どが育った環境により左右される、食べ物でも飲み物でも害がなく飲み食いできるものは、ひもじい境地に立てばすべての人が文句言わず美味しく飲食するのです。

なんでも好きなことばかりしていると必ず飽いて来るのです、飽くと次に又移るその繰り返しは、わがままのみが増幅し堕落して行く,そんな中では本来の目的である社会を築く人間の豊かな心は生まれない、嫌いなことは続けていくと何とかしたいがために知恵を出し改善や改革を行う、最後には嫌いなものも好きになっていくのです、この逆境の中の知恵こそが豊かな心を省くむ原点といって良いでしょう。私たちの住まいづくりも多くの失敗や嫌なことを重ねてきたが何とかそれを打破した結果、今の住まいが生まれたのです、一生を通じ遣り甲斐や生き甲斐を持つことは人間にとって大切なことです、折角この世に生を得たのです良いものを造って後悔のない満足感・・・これこそが幸福な生き方と思う。因みに私はなんでも美味しく飲食する、今は亡き父母に感謝です。

新入社員

元号が令和になりこの元年に新入社員(大工修業者)が3名入ってきた、3名は久しぶり一人は熊本、後の二人は地元、地元は志賀左官班長のみであったが久しぶりに入社してきた、今週から研修を始め一か月近くは管理棟での振る舞い、そののち各班で修業するようになる、ビジョンやミッション・行動指針等一通り言い聞かせる、大工志望なので熱を入れるのは技術習得に関すること、1番にはやはり親御さんから預かった身、怪我などなく五体満足で棟梁に導くことです、刃物や電動工具を使用するので油断すると大変なことになるし、現場に出れば必然と高いところに上がり作業する、本当にいつまでたっても気が気ではない、今まで大きな過ちがなかったからと言っても災害や過ちは予告なく来る、そのためにはそうならないように、新入社員達には常に何度も安全について繰り返す、最初の入りも怪我の事からです、一番に行ったことは忘れない、途中から言ったことは興味がないと皆忘れているそれが普通です、こうして修業をして行くのですが、実るのが早い人で3年、遅い人で8年かかる。全ての事を教えながら伸びるところを伸ばして行き、仕事のやりがいや価値あるものづくりの大切さを養いながら心を高め一人前の棟梁になり社会に貢献できたらと・・今年もそう願っている。

68年を迎えて

68年を迎えて自分を褒めるところはさほどないが親から授かったこの身、大事に使わせてもらっている、先日は社員や御施主様や兄弟よりお祝いの言葉を頂き照れ笑い、

この年になると誕生日も忘れていることが多い、

それよりもよいすまいをつくるにはどうしたらよいか何時も考えている、「安く・丈夫・早く」そして造り手と住まい手が喜ぶもの、それでいて環境に優れ性能があり快適性があるすまいづくり。神社仏閣と違い相手が環境の違いで育った人たちなので、プランだけでも時間を有する、神や仏は文句は言わないが屋大工は人間相手です(笑)、

良くて当たり前。手加工・手刻み故失敗もある、25年ほど前の棟上げは間違いが多く、必要ないところにあっちこっちに穴を掘っている、もっと大きな穴なら入りたい(笑)そんな思いが毎回のようにあった、取り替えたりするので時間はかかるし大きな損失につながる、いろいろなことがあり今日中に家に帰った記憶もないし休みもまったく取れない状態が何年も続いた、努力の結果現在は殆ど勘違いがなく感動を生む上棟が出来ている、思うと今日まで挫けず忍耐と体がよくもったと感謝しているし、私を信じてついてきた若い社員の皆に心から感謝している。昨今は7時前に会社来て(夏は6時過ぎ)夕方は孫と一緒に帰宅する、車中で楽しい孫との会話も来年は小学生になる、今ついてくるうちに可愛がりたい、そんな日々で一番幸せな時期です。