すまい

非常に物質的に裕福になった今、感謝の念とか目に見えない精神的なありがたさを感じない人が増えてきた、そのせいか心まで乱れている人が多く、心を癒してくれる場との距離が遠くなったように思う。

昔子ネズミをコンクリートや鉄の中・無垢の木の箱に入れて成長の実験をした記事で、コンクリートや鉄の箱はストレスを感じ育たないまま死んだ、木の箱は育っていった、我が社では金魚を木の箱とガラスの入れ物に3~4匹入れて育てた、どちらが大きくなるか実験をした、木の箱は酸素を入れない、ガラスは酸素を入れる、1週間して大きくなったのは木の箱の金魚が大きく育った、何時しか外に置いたまま越冬させた、ガラスは全部死んだ木の箱は氷が張っていたが1匹だけ死んでいた。合板の箱と無垢の木の箱に防腐剤の入っていないパンを入れる、温度・湿度を同じにして腐るのは合板の箱が遥かに早い、野菜も同じで合板の箱は腐れ易いのです、何をとっても無垢の木の箱が極端に良いのです。人が住む住まいどんなに装飾してもコンクリートや鉄・合板の中では切り花・生け花・正月の鏡餅もすぐに枯れたり、カビが生えたりします、そんな中での生活…
毎日過ごす住まいは、一番くつろげるところ、心を癒してくれるところでなければならない、心のふるさとの根源は自然素材(自然の中)に囲まれた、手刻み・手加工による生きた木のすまいでなければ豊かな心を育むことは難しい、又一生懸命に心を込めて創らなければただの家、生きた素材を活かすのは機械でなく、心を込めた人の手でなくてはならない『気持ちを込めた木持の良い家』感動する住まい、それは最後に感動と感謝の気持ちが御施主様に伝わったかで決まる。引き渡し時に御礼に赴くが、担当の棟梁と住まい手の方たちの安堵と感動を感じる、生きたすまいが驚くほど毎回進化している、これからも期待を超えた感動を・・・「至誠惻怛」

育てる

ある記事の中で「私はドイツの母親、ドイツの婦人の家庭的な伝統の中に、我われの政治的未来に対する、我われの築くいかなる要塞にも増して、確固たる保証を見る」鉄の宰相といわれたドイツのビスマルクの言葉である。どんなに堅固な要塞より、母親が家庭でどういう教育をしているかがドイツの未来を保証する、というのである。ドイツに限ったことではない。

人格の土台を創るのは家庭である。一家の習慣、教養、風儀が子供の人格の核を創る。人を育てる原点である。家庭で創られた人格の核を土台に人は社会に飛び出していく。社会の雄飛を橋渡しするのが師と友である。いかなる師と出会うか。どんな友を得るか。師友との切磋琢磨によって、人はさらなる成長を遂げていく。人の生涯は、人を育て人に育てられる連鎖である。・・・とっても良い記事です。

今日あるわが身・わが心は両親から授かったもの、その両親も爺や婆がいたからです、そしてご先祖様がいたから今日がある、ご先祖様のお蔭と深く感謝している、御先祖様の霊が守護してくれたと思うが、若いころは危ない場面が良くあった、一度は高いところから仰向けに落ちた時でも、分厚い布団の上に落ちた気がして重傷を全く負わなかった、又ある時は屋根の上を歩いていたら自分の意志でなく、足だけが勝手に軒先の方に進んでいった、これは危険だ、けど足は止まらない、落ちる瞬間身体が屋根に「ばたっと」倒れ何とか落ちるのを防いでくれた、何かが守ってくれているような錯覚がある、不思議に思うことが何回もある、背後に誰かいるような感覚がある、おぼろげな薄黒い影を何度か感じたことはある、振り返ってもそこには誰もいない、近年は全く感じないが、彼岸の墓掃除とお寺参りには行 く。

他界した両親がよく夢に出てくる、何かを伝えたいか分からないがあまり気にしない。子供(7~15歳)のころは勤労ばかりで勉強しろと云われた記憶がない、とにかく小さいころから家の手伝いはさせられた、自分でいうのも可笑しいが勤労児童だった、今でも左手親指付近は無数の傷跡がある、かなり熱い湯でも痛さが感じられないぐらいある。両親から云われたことは、他所に行っても『お世話になりますと言うんだど』この言葉は相当小さいころから繰り返し言われてきた、もう一つの言葉は中学生になったころ親父から『勤勉直実に生きろ』その2言葉しか記憶に残ってないのです(笑い、 あとは両親の背中を見てきただけ、両親は働くことが生き甲斐みたいに働いていた、労働は美徳で、そして労働が人格を形成すると今でも信じている。

我が社は後継者育成とうたっているが実際は若い人から学ぶことが沢山ある、多くの社員は人格を備えた優秀な熟練工になった、もう教えることがないように思うが、コロナ禍の中で病気や怪我などしないように、今は皆の健康を願うばかり。

春を迎えて

暖かくなるとヒヨドリやツバメ類の渡り鳥が戻ってきます、先日ヒヨドリが畑の鳥獣防護網に2匹も誤ってかかていた、勿論保護鳥なので逃がしてあげたが野菜の被害は集団で来るので大きい。会社の作業場には毎年のようにツバメが戻ってきますが、あまりにも毎年巣が増えるので迷惑している状態です、社員たちは相変わらず増えても保護しています、たまには巣から雛が落ちてることもあります。渡り鳥の脳には磁鉄鉱を含んだ脳細胞が多くあるから、間違いなく元のところに戻ってくるのですが、その渡り鳥がある島で沢山落ちて死んでるという、原因はその島を渡る鳥の脳細胞の中にある磁鉄鉱がその島の磁場(人為的な磁気の発生)の影響を受けてのこと。

ところで人間の140臆個ある脳細胞の全体に、直径1万分の1mm程度の磁鉄鉱が含まれている、その数は脳細胞1g当たり約500万個あるそうです。地球からの地磁気はマイナス500ミリガウス以上あるところは脳内の磁石は活性化するそうです、磁気がどれだけ出ているかは測定器を使わないと解らないですが 、示す方位は決して同じではない、解りやすく言うと自分が建てようとする敷地に方位磁石をもって歩くと針が振れる所と振れないところがあります、その違いがよく分かります、必ず少しは違います、経験では45度以上振るところも数ありました、そんな場所には寝室を設けないことです、脳磁石は北を向いていても悪い敷地磁場の磁石はよそを指している、そうなると脳にストレスがたまってくる、渡り鳥のように行き場所が解らなくなり、落ちてしまうこともあるのです。これから土地を購入する方はその敷地に磁石を持って歩いて確認して下さい、基本的には草や樹木の茂っている場所は良い磁場だそうです。

*血液が地磁気と出会うと電圧が生じて電流が流れる、イオン化されていないところがイオン化されるわけですが、地磁気が低いと血液がイオン化されないので血液の循環が悪くなり、ドロドロになる。

*地磁気は車の接近や工事等で人工攪乱がある。



無垢材の長所・短所


1)長持ちする、1400年の歴史がある。(ずう~と炭酸ガスを閉じ込めている、木材は一言でいえば炭酸ガスの塊、太陽の光合成で炭酸ガスを吸って酸素を供給して成長していくのです、因みに我が社の一戸当たりの平均炭酸ガスの固定量は≒26トンです。これからも自然環境や地球環境は一人ひとりが真剣に考えなくてはいけない、持続可能な木材は最高の資源)
2)同じものが2つとない美しさ。(天才を生み出す土壌とは美しい環境。外壁に縦板を貼ると長持ちして何時までも飽きが来ない)
3)調湿効果最大10%。(人の肌を自然に潤おす、異常乾燥時等無垢材からの湿気を放出する、逆に梅雨時期湿度が高い時のようにジメジメしたときは無垢材が吸湿するので、カラっとしている、切り花や生け花が長持ちする、カビや菌が飛散しない、今の合板やCLTは殆ど吸放出しない、無垢材を多く使うほど良い効果がある)
4)香り・嗅覚。(香りは嗅神経によって脳内の大脳辺縁系の中にある偏桃体という部分を刺激します、偏桃体は感情をつかさどっています、ストレスは脳にダメージを与えます、中でも中間脳即ち大脳辺縁系にダメージを与えるのです、悪臭は人を怒らせ、感情を記憶する、脳を活性化するには嗅覚の影響を与える、良い香りは脳の前頭葉を活性化させる、前頭葉はやる気・物事・秩序を考える力等ドーパミンの働きを助ける、良い香りがドーパミンの分泌を促している)

5)木材の引っ張り強度は重量比で行けば鉄より4倍強い。(引っ張り力は当社の実験で13㎜×13㎜×2000㎜で≒900㎏・曲げ強さ・圧縮強さは鉄より2倍)

6)熱膨張しなく熱伝導率が低いが蓄熱効果はあり。(線路は暑い日は伸びるだから継ぎ目が開いている、海底トンネルの中は継ぎ目がない・熱いお鍋の下に木の板を置く、鍋などの取り手に木材がついている)

7)病原菌を寄せ付けない・ダニ繁殖を防ぐ抗菌性(ウイルスや菌を吸着して分解する、特に檜油には効果がある)

短所としては原油を使わず自然乾燥(人工乾燥は半月もあればできる)すれば杉材の桁で2~5年かかる。無垢材を構造材に利用(荷重を受ける面に強い方と弱い方がある)する場合は熟練が必要,最低5年はかかる、それに加工機械が不可欠・製材時にはかなりの重量がある、ストックすれば場所(良い環境でないと虫や腐れが入る)や倉庫も必要になる、だから毎年のように無垢材の自然乾燥する業者は少なくなっている。今では殆どが人工乾燥した木材をプレカットしている、(大断面の木材は積層材を使っている)だから熟練工はいらない、誰でも工務店は開業出来る、受注して図面が出来,プレカット業者に注文すれば上棟が出来る、その時初めてお互い(住まい手と造り手)が木材を見ることが出来るのです。

*手刻み・手加工の住まいは1本の構造材でも、何年もかかるし、多くの人手に回って初めて完成品が出来る、それだけ貴重な木材だから皆が丁寧に取り扱う、緊張して取り扱うから怪我も少ない、完成した住まいはそうした職人達の『氣』がこもっている、我が社のファンにはそうした『氣』を感ずる人は数多い・・・安らぐ万象の心を・・・もっと多くの人に住んでもらいたい。

我が社の家に住み‘た~い‘

実家の直ぐそばの畑を我が社のお客様が土地を購入して住まいを建てるようになった、最初はまさかと思っていたが現実になり、まもなく引き渡しのところまで来た。
このすまいより見積もりや段取りを社長に交代したばかりで、ほとんど現場には携わることはなかった、斜め前現場故に毎日進捗状態を見ていた、12月26日寒い日にふと温度計を外で見ると『外気温が9時2分時で0.8度/湿度53%』そのまま建築中(外部戸締り出来る状態)の床下に温度計を置くと16分後には『温度12度/湿度65%になった』ひゃ~すごく温い!、勿論現場であるから熱源はない、基礎断熱をしているから地熱だけの熱源が生かされている、すぐに我が家の居間で計る、暖房していて『9時25分時で温度が10.3度/湿度56%・続き間で9時49分時で6.8度/湿度57%因みに翌日6時35分時で4.1度/湿度56%』オ~寒い! 32年前に断熱材も入れてあるし通気構法の住まいにしている、途中から内窓を何ヵ所かいれてある、ただ基礎は基礎断熱でなく当時はどこも基礎換気をして根太の間に断熱施工をしている状態、今のようなウレタン断熱がなくウール系100ミリを使用していたけど・・・。今の住まいは窓(3層+アルゴンガス)・天井・壁(外断熱)だけでなく地熱の取入れ(基礎断熱)もしている。

こうしてみれば今の我が社の性能がピカ一良いのが解る、出来る事なら我が社の住まいに住みたいものですが、当時苦しい中で精魂込めて造った住まい、やっとローンが終わったばかり、まだ壊すのはもったいないと思うが、『娘は建て替えてすみた~い』といつも言っている、聞こえないふりをしているが・・・。