今から53年前大工の弟子に入り社会人への一歩、暑さ寒さも関係なくただ黙々と大工修行に励んでいた頃、いろいろな記憶がある中,きれいな木材の切れ端を捨てるのは勿体ないとばかりに、毎日のように持って帰っては触ったり見つめたり年輪を数えたりしていた、丁度親父が山の伐木の仕事をしていたので、日立の宣伝ではないが、親父に「この木はなんの木」と聞いたことがある、当時は外材の栂材やラワン材が多く親父も正確には分らなかったようだ、今から約30年前までは外材の構造材が殆どでした、県産材が構造材として流通したのも、我が社の御施主様でもある当時県林業振興課の二宮氏との出会い、この方との出逢いで県産材についての取り組みが本格的に始まったのです、林業家の人や製材所や森林組合等紹介や同行頂いた、それに木材にかかわる試験場や講演なども色々なことにご支援いただいた、良いご縁で今でも感謝の気持ちは忘れてはいない。大分県は高い山に囲まれた林産県でもあるのです、この天地の恵みの中で良材は沢山あります、果たして合板づくりやバイオマス発電に使ってよいものか疑問に思う、合板をつくる際にも初期投機のすごいエネルギーが必要ですし、バイオマス発電にしてみても燃やしてしまえばそれで元の炭酸ガスに戻るのです、木材はとにかく長持ちさせることが自然環境に一番ベストなのです、法隆寺のように1500年も炭酸ガスを閉じ込めているのです、その間には苗木を植林してその苗木が太陽の光合成により炭酸ガスを吸収して酸素を供給して成長するのです、自然環境や人に優しい資源は木材の使い方でも相当の違いがある、みんなで見直そう木材の使い方。
今から約40年前自分が手掛けた住宅の浴室・洗面所・トイレの改修工事を御施主様から一緒にやってくれと依頼があった、元々数年前までは自分でリフォーム工事を営んでいた御施主様でしたので快く引き受けた、二人で造りつけの浴室の解体を㋇の初旬に始めた、本当に暑く吹き出る汗の中での土間などのコンクリートの解体は大変、何年か振りかの解体で記憶がない、昼食事に缶ビールを御施主様と昔のことを思い出しながら飲んだ、お互い飲むことが好きであったのが唯一の救い、いよいよ自分が造作をした部分の解体、まさか40年後に壊すつもりで造作をしていないので解体するのに大変だった、当時も荷重がかかるところは余分に釘を打っているし、おまけに当時は外材であったので釘が錆びついて全く抜けない状態、解体が終われば今度は修復工事、手鋸・鉋・のみ・電気工具等,何年振りか分らないし初めて使う工具もあった、造作をしながら改めて我が社の職人の腕の良さに気付く、実質1週間ぐらいの肉体労働であったが大工工事共最後まで御施主様と二人で終えた。思い出の中にまた思い出が出来た8月でした。
新型コロナウイルスが再び増えていく中、住まいも抗菌作用の大きい塗り壁(独自の色やパターン)を用いた寒田モデルを急遽一棟追加しました。一棟が進捗する中、2棟目の上棟を8月10日に行う、一棟では比較ができないので選ばれるようにしました、平屋建てと2階建て・珪藻土壁(調湿効果抜群で過乾燥の時期でも潤いがあり、お肌に優しいのです、反対に梅雨時期の室内は空っとしてジメジメ感がない、洗濯物も室内で匂いなく乾きます。)と漆喰壁(強アルカリ性㏗12.5キッチンハイター㏗13に等しく、鳥インフルエンザはウイルス不活性化99.9%の抗菌作用がある、コロナウイルスにも当然効果がある、外壁も光触媒を用いた塗り壁)・どちらも増改築が安易にできるようにする(家族の増加や子供の成長に合わせた増室・増築が安価で簡単にできる構造)、それに外壁の断熱性能を18パーセントアップしました、もちろん窓は樹脂サッシでトリプルガラスを標準としているので、壁性能が上がったということは電気代がかなり安くなるという意味です。県下一番の性能を有し自然素材100%そして自然乾燥93%で、すべて無垢材(県産材99%)で地産地消の精神、(我が社の場合65~70%は地域に還元している)快適性は最高で安全で安心できる、それも自社大工や自社左官で造る(ハウスメーカーや地域ビルダー・大手ビルダーは全て下請け発注している)設計は2階建てが神田設計士、平屋建てが南設計士、ほとんど両人に任せているのでプランやエレベーション・美的感覚等比較が出来る、そんなモデル住宅が10月中旬には完成するでしょう。我が社自慢の美しい賢女の方々がご案内いたします。
この仕事について50年・結婚は40年・車も12年(28万キロ超えて今も走っている)、17歳でこの道に入り事故で1年半棒に振る以外は一筋に貫いたと言っても過言ではない、独身の時は体重が57k、結婚後増え続けてMAX86kぐらいになる、これじゃ~いかんと2年前より体作りに精を出し今は73~4k、腹も引っ込み動きやすい身体になってきた、朝夕で1時間のストレッチの効果が表れた感じがする、先日早朝ゴルフ(5時スタート)に誘われて相当歩いた(下手で行ったり来たりした)が疲れを全くと言いて良いほど感じなかった、昨今は歩く運動すらしてないのに本当に体調が良い、ただ飲み過ぎは足を取られるようになった(笑)、70が近いが若者たちについて行くにはやはり体力づくりは欠かせないし、まだ沢山することは山ほどある、朝4時半に起きて就寝が10時あっという間に1日が終わる、お盆が来れば正月はもっと早い、今は新型コロナウイルスで大変な時であっても時間が全て解決してくれる、世の中なるようにしかならないが何事においても努力を怠ってはいけない。
いよいよ梅雨に突入、昨今この梅雨の水を貯水する木製の貯水箱(タンク)500ℓを残材で製作した、内側に防水塗料を塗り畑に設置した、集水用のポリカ屋根を作り,樋(カネたわしをゴミ取りに入れる)に沿って雨水が密閉(ボウフラの発生を防ぐ)した箱に入るようにし設置した、いっぱいになればオーバーフロー用の排水口を設けている、箱は加圧注入材の杭を4本打ってそのうえに乗せるだけ箱は濡れないから長持ちする、今回は残材で作ったが次回はしっかりした図面を引き、1500ℓぐらい入る浅い箱を作りその下で農作業中に休憩できる物に挑戦してみたい、畑は日陰がないところが多いし、晴天が続くと重たい水を汲ん運ばなければならない、貯水槽は本当に便利天の恵みをいつでも利用できるエコロジーでもある。自分ちの畑に設置して近隣の人が使用出来れば近隣への恩返しにもなる、特に農家は高齢者ばかり私も仲間に入る前に少しでも、木材の利用をいろんな形で作ってみたいものです。