今年も大工見習いの新入社員が3名入った、この20年間毎年何人か入ってくる様になったことは嬉しい限りであるが、厳しい修行に耐えられなくなり辞めてしまう子もいるのも事実、本当は全員一人前の棟梁になって卒業して貰いたい気持ちですが、教え方が悪いせいか、技術面の習得が出来なかったり、当たり前のソフト面が分からない子が途中で挫折することもある。
このソフト面の教育は殆ど当たり前のことばかり、この当たり前のことが言えない・出来ないのが事実だった、20年前上棟式等の後、直会でも「頂きます・ご馳走様でした」…で終わってしまう子が殆ど、数日経って再び施主様にお会いしても、前日何時間も労のねぎらい等を受けたにも関わらず感謝の気持ちを態度や言葉に表さない、「こりゃ〜可笑しい」という事で感謝の言葉「(先日・夕べ・その節・この前)はありがとうございました」の練習を私が事あるたびに言わせた、何と率先して全員言えるようになったのが2年もかかった、この事だけでも当たり前の事がこんなに出来ない、当時の言葉にはマニアルであって心がない、存在のアピールは心が必要そのためには、一番一流と名の着く飲食店やホテルや旅館での宿泊宴会又海外研修等視察に行き、応用力や感性教育を行った、特に海外研修では多くの若者達が帰国後に大きな成長を感じられるようになって来た、経費は掛かるが今後も海外研修は続けていくつもりでいる。
ツールや部品を2〜3に絞り依り早く技術の習得向上,それに少ないツールを使い分ける応用力を養い、一流の飲食・賄い等堪能し又海外では豊かな感性を養い、今やっと心のこもった建物や豊かな心を持った社員が全員とは云わないが多く育った事は間違いがない、キャッチフレーズの「気持ちを込めた木持ちの良い家」今後ももっともっと気持ちが入り「品質や性能の向上・地産地消・感動のすまい」このぶれる事のない4Dのすまいづくりそれに後継者の育成は当然として続けていく方針です。
これも多くの施主様やファンクラブ・ファンの方々それに惜しみなく協力をしてくださった、協力業者の皆さん方に出逢ったからここまでこれました、小さな事・目先の経験しか書けなかったけど心から感謝を申し上げ真に勝手ながら後継者育成のブログを休ませて戴きます、ありがとうございました。