柱は昔と大きく変わった所は坪当たりの本数が倍増えたことです、材種は昔から米栂か杉が多かった、日本にも霧島栂がありましたが、殆ど米栂ですその次に檜の柱ぐらいです、この3種類で後は積層材(エンジニアウッド)で、化粧柱はこの積層材に薄くスライスした本物(檜・杉)の材をラミネートをしたものです、(大手やハウスメーカの化粧柱はこの種です)一般の工務店もこのタイプの柱をよく使っています。
今木造の大型ビル建築が建つようになりましたが、柱や梁・桁と呼ばれる構造材はすべて積層材です、その理由は均一な強度を持った大断面の構造材が揃うことです、しかしこの積層材が100年以上の耐用年数が問題です、コンクリート建築が100年持つということで戦後普及しましたが50年そこそこで建て替えを余儀なくされています、積層材は本格に出始めて60余年ぐらいしか歴史がない(ユリア樹脂系→レゾルシノール樹脂系やイソシアネート系接着剤を使用)、床材の合板は長くて35年しか持ちません、ほとんどが剥離していますだからこうしたエンジニアウッドと呼ばれる木材は人が為すことで「偽り」の木材で、到底私たちが使用している「無垢」の木材を上回ることはないでしょう、なんといっても調湿の性能面では比較にならない、又調湿するような積層材であったら剥離が激しく大変なことになってしまいます。
200年以上経った無垢の柱は沢山身近にあります、お寺とかに行くと外部に露出したしっかりした柱を見かけます、住宅の内部に使っている材はおそらく300年以上耐久性があるもと思われます、わが社の外部化粧柱は防腐・防虫した加圧注入した材を使用しますので、安心できます。
柱の大きさは105mm(3.5寸)角が普通で、当社は120mm(4寸)角を使用している。それも大分方式乾燥材を開発当初から使用しているが、当時の大分方式乾燥材は建てた後にひび割れやねじれを起こしたことがあった(ひび割れしても強度的にも問題はない)、今は柱のひび割れも殆どなくなり美しさが一段と増してきた。
大黒柱を時々好む御施主様がいます、角材で210mm〜270mm長さ6m前後(自然乾燥2〜6年物)・丸太末口240mm長さ6m〜7m(自然乾燥2年〜4年物)は何時でも揃う様にしています、杉の角材は120年物の大分中津産です。