新入社員(大工修行)

職人の世界でも社会人になれば厳しいのは当たり前、ああ厳しい一日が終わって良かった、というような意識のレベルでは絶対に良き棟梁や良き社会人にはならない、「精一杯やってきたからそれでいいんじゃないの」今の若者に充満している言葉です。褒める教育が主流ですが、人によっては褒めたらその子はこれくらいでいいんだって思い込んでしまうことも良くある、叱るにしても現行犯で叱り、直す方法を教え、長い時間叱らないこと、叱る原因は基本を間違ったときが多い、伸びる子は人の言葉を信じてくれる、真っ直ぐ目をそらさないで耳で聞き、頭で聞き、心で聞かないと伸ばない、指導する側も目の前にいる新人を本気で向き合えること、そして本気でその子を運命だと思い、受け止めて預かることです、そうすると必ず成長するのです、指導者より技術も人格も上に行く人は基本的には引き止めない、そうした人は寧ろ独り立ちを勧める、自分で事を起こせば今以上に真剣になる、社会に依り貢献できるからです、きれいごとではなく今まで9名程の棟梁が独立して社会貢献している。どんなに優秀でも己の目先の欲で引き止めたりしない、だからそうならないように指導者(トップ)は常に切磋琢磨を忘れてはならないのです。

新入社員に願うことは怪我をせず技術は勿論の事、知識や情報は会社には豊富にある、会社は利用されるものでなく利用するものといつも言っている、社会に出てからは知恵を付けることが大切です。

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