友のYさん元々の御縁はうちの会社の御施主様でした、年もおなじで飲んで話しても飽きない、あまりしゃべる人でないから(笑、居酒屋には良く入った、そんな彼が10日前に亡くなった。昨年から病気に掛かり入退院して治療していたことを聞いていた、何度か尋ねて行った時も明日1日入院してくる、そんな感じでした、亡くなる6日ぐらい前も自宅で逢った、そして2日程経ってから電話が入り、又入院したという、今回も1日入院で帰ってくるものと思っていたが、話すのがきつそうでしたので、電話を閉じてメールを送った、『申し訳ないが明日ゆっくり返信します』そしてあくる日の昼『今日はメールやめときますごめんなさい』と着信そして夜遅く私が寝ているときに最後のメールがあった、朝気が付いてメールを送ったが待って待っても既読にならない、奥さんに尋ねたら後1~2日と聞いて何とも言いようのない気持ちでした、そんなに悪いとは思っていなかった、私も癌治療を終えたばかりでお互い励ましあった、元気が出たら今年誕生日会してないのでやろうよ、そんなことまで話した、そして2日目に訃報が届く、聞いて絶句、家に帰ったということで逢いに行ったが死人の顔ではない今までのYさんの顔、何度も何度も声をかけたが熟睡しているようでした、だんだん目頭が重たくなってきた、身近な友が亡くなるのは初めて、この10日間は正直沈んでいた。メールを送ってくれた日が限界であった、自然の運行とともに己の命を調和して逝った、友の死に深い悲しみでいっぱい、般若心経さえ唱えることができなかった。楽しいかったこと、嬉しいかったことはあの世のお土産にして、苦しいかったこと、辛かったことは阿弥陀様の裾の下で浄化して貰ってください。Yさんとの25年は沢山の思い出があります、自宅を建てた時、高卒の新入社員が3名でYさん邸で初めての実習、嫌な顔一つも見せずに後継者育成にご協力頂いた、その2人は棟梁になり家庭を持ち独立して今もこの仕事を続けています、もう1人はお嫁に行って子供も出来幸せに暮らしています、皆Y邸のお蔭です。引き渡した後でも若い職人たちを良くかわいがってくれましたことは忘れはしない、心から感謝しています、私もいつの日か旅経つ時が来るでしょうその時は又ゆっくり語り合い飲みましょう。 合掌