良くリフォームやリノベーションを頼まれて現場に行く事がある、最初に現場行って見るのは屋根の状態を見る、何故かというと屋根の状態で大体のレベルが解かります、大抵屋根の平(屋根で勾配の付いた広い部分)部分の中が垂れている所があります、それが広い部屋の真ん中か構造材が小さいか腐食によるものか傾きによるものか判断します、又棟瓦がどんな状態であるかで施行者や大工の技術のレベルが大体解かります、その結果でリノベーションやリフォームする価値があるのか内部を見らないで解かる、内部は高価な材料だけを見せていることが多いからあてにはならない、屋根という大事な住宅の部分がいつも見えるから、私たちの建物は経年の変化を伴わず屋根の状態を美しく保つ様、太い木材や特殊屋根地構法に力を注いでいます。
30年程前屋根仕舞をしていたころ不思議な現象があった、2階屋根を歩くうちに足が自分の意志に反して軒先の方に進んで行く、このまま進むと堕ちて命が危ない、そんな気味の悪い何かに取り憑かれたかのような、非常に怖い思いをしたことがあった、だから棟上げをして屋根仕舞が終わるまでが心配になる、今でも現場で作業をしながら皆の動きを注視している、高所は非常に危険なところ上棟日にお神酒を今も戴くのは清めの為である。
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