25年程10社以上の下請け(職人は多い時でも4名)を続けてきた、其の殆どが倒産か廃業、他の工務店も今でも残っているのは1~2社、30年も続かない工務店が殆どです、色々下請けしながら他社を見てきた、40才になって職人もいなくなり一人で我が家を建て替える、半年以上我が家を造りながら考えた、下請けではどんなに良いものが出来ても、お客様から感謝されるのは元請け会社、下請けでも心のこもった物づくりしてきた、だから責任があるので元請けの会社に内緒で半年・1年点検を行って来た。
数多く他社を見てきて多くの事を学んだ、後継者育成は大工職人のマナーの悪さと世間での地位の向上を目指すため、当時いろんな人から後継者育成に反対や抵抗があったが、そんなことは気にしなかった、若い人が持つ何事にも無限の可能性を信じていたからです、人が集まり一つだけでも県一を目指すといった、それを実現するには若い人たちにまず、ガムシャラに動いてガムシャラに働け(今では働く改革で考えられないが)と云って朝から夜中まで働いてきた、2・3時の帰りは当たり前、そして週に2~3回は終わりなき飲食しながら若い人たちとコミニケションを取ったりし、存在のアピールをしてきた。指導においては当時でっかいプロジェクターで3キャドを使っての、土台敷から上棟までのプロセスを若者に教えた、他社との違いを見せるため他社を見学したり、モラルや応用力・心を養うため一流の食べ物や一流ホテルなど連れて行った、海外も研修旅行の名目で何度も言った。何一つ同じ物がない自然素材を扱うためには、効率的でも機械的でもない、手づくりが必要なのです、その手づくりには人の心がこもってなければ自然素材は生きてきません、そのこころはやわらかく、弱く、傷つきやすいものです、それを養うために我が社の職人は毎日精進しているのです、無限に広い心を持つ職人たち、いつの日かとてつもない奇跡が訪れることを願っています。