我が社の社員で左官班親方近藤 信幸氏(通称近ちゃん)が交通事故で亡くなった、聞いた時まさかと思った信じられない、ただ動揺するだけでした。私より1つ年上で抜群の運動神経の持ち主だった近ちゃんとは30年の付き合い、左官業の会社にいたときに近ちゃんと初めて会った、我が社の下請けで工事をするのを見て、こんな愛嬌のある左官職人もいるんだと思いました、技術もあり何事も前向きな考えをしていた、住宅の外壁が殆どサイジング貼りの中、我が社は外壁モルタル塗りにジョリパット仕上げに拘っていた、西日が差してもムラが出来ない、モルタルが目地を切らなくても割れない工法はないものかと思案していた頃、大分で初めてグラスファイバーネットをモルタルに埋め込むことを提唱したら快く引き受けてくれた、当初は大変な作業でしたが、今はそれが定着して生きた外壁に仕上がった、(サイデイング貼りは同じ型の物を貼るので生きた外壁は出来ない)モルタル下地でジョリパット塗り仕上げは近ちゃんがいないと出來なかった、内部の珪藻土(調湿効果が1番良い自然な物を使用)コテムラなしはものすごく塗りにくく、「こりゃあ普通の左官では塗れない」と云っていた、それは他の左官さんやメーカーからも聞いていた、それを近ちゃんは仕上げてくれた。左官職人はとにかく練り物が乾かないうちに塗らなければならない、それも良いセンスを持っていなくては生きた壁は仕上がらないのです、漆喰壁を塗る時にも6回も7回も薄く塗ることによって素晴らしい仕上げになるのです、近ちゃんは良く言っていた、夏の外壁塗りはすぐに乾くのでほんとに大変な仕事、又天井にモルタルを塗ったりしているのを見て、きれいに天井にモルタルがくっつく、私がある時チャレンジしたことがあるが、すべて落ちるのです、あれは難しいと思った。我が社の社員になっても、文句1つも言わずによく貢献してくれた、御施主様達と良くコミュニケーションを取ってくれた、御葬儀に御施主様有志の生花を見てわかる、御施主様達から好かれていた証拠です。毎週月曜日に清掃活動をしているが、近ちゃんは誰よりも早くごみ拾いをしていた、私が会社に来る途中で必ず会うのです、一寸警笛を鳴らすとすかさず手を挙げて答えてくれる、もうその姿はない、近ちゃんが培ってくれた色々なことを今後思い出すでしょう、惜しくてたまらないが今はただ『ありがとう』の言葉しか出ない。 合掌
シェアする!
左官班親方近藤さんの訃報
今、このブログで知りました。
ほんと誰にでも気さくに声をかけてくれたシワくちゃなあの笑顔は忘れません。
ありがとうございました。合掌
Papaさん、ありがとうございます。今日まで開いてなかった、遅くなって申し訳ありません、近ちゃんことを覚えていただき光栄です、今でも思い出すし夢に出てきます、私は良く夢を見ます,義父母や両親・我が社を退社して故人になった人や親戚の故人達がしょっちゅう夢に出てくるのです、声までかけてくれる人がいます、こっちへ来いと云う人はいません(笑)、まだやりたいことが沢山あるのでもう一寸頑張ります、今後ともよろしくお願いします。感謝