先週高校生の物づくり大会の木材加工部門に審査員として毎年参加している、難しい課題(4方転び)を原図を短時間で書き(1日目)、それを与えられた木材を原図に基づいて墨付けをし、加工して組み立てる(2日目)という競技です、毎年6名で競っている、大分で最優秀賞を取れば全国大会の上位に入るぐらいです、だから選手もみんな真剣なのです、その競技する姿は本当に感動する、皆に優秀賞を挙げたい心境になるのです、競技だから順番は仕方のないところと思うが、選手の力量と云うものは殆ど差がないのです、それどれの手持ちの工具でかなり違いが出る、木材加工は杉材(近年はAD材)を使っているが、杉材に対する刃物や鋸などの選択、その木材にも加工に良し悪しがあるので、高校生でそれをわかるのは極めて難しい、そんな中で素晴らしい物を完成させている選手たちに本当に驚く。私は永年木材を加工してきたが、一本たりとて同じものがない、だから木の良さは数多く扱わなければ覚えないのです。我が社の墨付けから加工、組み立て上棟までは高校生の木材加工と同じ、違いはお金を頂いているので失敗が許されないのです、特に上棟までは不測の出来事があってはならないのです、加工・組み立て時はことを強調して云っているのです、楽しいが危険が付きまとう作業、かけがえのない優秀な職人たち心から安全を願っているのです。職人たちの作業姿は、物づくりに真剣に打ち込む姿と変わらない感動があるのです。究極の物づくりは大小変わりがないが、奥はどこまでも深い。
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