運命・宿命・天命

ある新聞記事の一コマに経営者仲間の人生はどういうものかとの問いにある人は、「人は『宿命に耐え』『運命に戯れ』『使命に生きる』」ある人は「天命に従い、授かった一つの命を大切にして、『運』『ご縁』に感謝して生きる」・・・この言葉にすごく感銘を受けた。

「運命と云うものは自分の力で変えられるけれど、宿命は変えられない、そしてそれを取り巻くものが天命である」と有名な誰かが云っていた。

自分の人生観と云えば、正直運命も宿命もはっきり表現できないのです、『運』ということでも戦国時代や戦争時のように何時どうなるかわからない時代は、確かに『運』が強ければ生き延びる等・・・と思っていた、今の社会は努力さえすればある程度までは実現できる、『運』は10%ぐらいと思っていた、随分前にある社長に経営における『運』の割合を聞いたことがある、その社長は80~90%は『運』と云っていたが、この年になって『運』とか『ご縁』ということを思うようになってきたのです、毎日がむしゃらだったトップの座から降りて、ゆとりが出来たせいか、今あるのは皆のお蔭で決して自分だけの力ではない、ご縁と運があっての事と深く感謝している。

35年前になるか、魅力ある職人集団をつくるため、後継者育成を掲げたとき、そんな馬鹿なことは(今の若者は気が短くて続かない、仮に一人前になっても、賃金の高いところや働く環境の良いところにすぐに行く、恩や義理はない)やめろと随分周りから揶揄や反対されたが、頑固に実行していったが何年たっても思うようにはいかない、まず若者が集まらないし、来ても技術を習得が出来ない、厳しく云えばすぐにやめる、一日しか持たなかった若者もいる、指導が悪いせいもあると思うが、随分入っては出て入った。自分が修得出来たのだから自分のやってきたことを伝授すればと思っていた、何回もチャレンジしてもうこれでだめなら終わりにしようとまで思った、その最後の時に一人の若者が光明の兆しが見え始めた、これは本当に良き『ご縁』であり『運』が良かったと思うようになったのです。『ご縁』・『運』のお蔭で運命は変わる、これからも反省をしながら良い運命を送りたい、それが宿命だと思う。





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