苦しい時・辛い時

人の一生とは重荷を背追うて遠き道を行くが如し 急ぐべからず
不自由を常と思えばさして不足はないもの
こころに望み起らば困窮した時を思い出すべし
堪忍は無事長久の基 怒りは敵と思え 勝事ばかり知って 負くる事をしらざれば 害其の身に及ぶ
おのれを責めて人をせむるな 及ばざるは過ぎたるに勝るもの

徳川家康公の遺訓ですが、苦しく辛い時・困った時など何かにつけ頭を過る、40年前新婚当時に夫婦喧嘩をしたときに、困った挙句にこの訓をトイレの壁に貼っておいた(笑い

この明訓のおかげで夫婦げんかも何時の間にか収まっている(笑い

何回も貼るから他界した親父から、何時まで張っておるんか・・・と叱られたこともある(笑い

今喧嘩しても効果(あれから40年)がないから貼らないし、何を云っても負けるから「望み起これば困窮した時を思い出すべし」・・・(笑い

仕事でもなんでも良い事ばかりは続かないが、どうせ造るなら良いものを造ろう、どうせするのであれば真剣にやろう、どうせやるのであれば一番を目指そう・・・と随分云ってきた。苦しい時や辛い時を過ごして今日があるがこの明訓も頭から離れない。

昨年秋のオープン、アルプ総合展示場ではコンセルジュ(御施主様)皆さんのおかげでファンの方が増えてきていますが、毎年恒例の御施主様感謝ディーを行うが、もう2度も出来ない状態、コロナ禍ではいろんなことが思う通りにはいかない、こんな時はこの明訓を思い出す、この訓には随分助けられた、この道の入って55年になるが、この訓のように勝(ブランディングは程遠い)ことはないが、まだ皆で頑張るしかないのです。なんと言おうと時間は止まらないし、時間がたてば大抵の苦しい・辛い事は忘れさせてくれる、すまい手の方も造り手のかたも地球環境・自然環境を考慮した、身体にやさしい住まいの追及を行くが如し 急ぐべからず。



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