12月7日K邸今年最後の上棟を迎え無事に終えた、上棟は高所での作業でいくら足場があっても踏み外すこともある、今年の半ば危険を感じるようになった、落ちて怪我でもすれば社員や御施主様にまで迷惑をかけることになる、怪我した後では遅い今体の動く時が辞め時と思い、寂しい気持ちと今後の心配もあるが今年いっぱいで高所の作業は一切やらないと決心したのです。この日の棟上げは技術職人たちが全員参加し、出来た屋根の上で皆と記念写真を撮った、最高の贈り物。上棟式も担当棟梁に祝詞を譲ってもらい、御施主様了解の上で最後の祝詞を挙げる、皆さん方と八百万の神々に再び戻ることのないこの空間に感謝の気持ちを込めて捧げた、最後には感極まり我を忘れて果つる気持ちになった。この半世紀600棟以上の建て方に従事してきた、大きな怪我や過ちがなく今日までこれたことは、多くの人達の支えや神仏のお陰と心から感謝している、特に女房や家族には少なからず多少の心配をかけてきた、この場を借りて御礼を言いたい。上棟は大工仕事で一番楽しく花形の作業、しかし一歩間違えれば人命に関わる作業なのです、このことを忘れず社員たちは素晴らしい手刻みの住まいづくりに邁進してほしいと願ってやまない。今年は新型コロナウイルスが世界的に猛威を振るって最悪の年、それもまだ終息には月日がかかりそうですが、自分でやれることをキチンと何でもやって行くと将来は不思議と開けてくるものです、私個人的にも色々あった忙しい年でしたが健康で居られることが1番の幸せなのです。良いご縁で多くの人達に今年もご支援を沢山頂いた、師走にあたり皆様方の福徳円満・無病息災・家内安全・家運隆盛を衷心よりご祈念申し上げます。今年も大変御世話になりました、良いお年をお迎えください。
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