カテゴリーアーカイブ: ちょこちょこ独り言

結露と湿気と断熱

我が社の湿気対策は出来るだけ自然の力を利用するようにしている、人に心地良い相対湿度を保つためには、家の中何処に行っても温度差をなくすことが大切です、家の中の絶対湿度は同じ量なので温度差をなくせば相対湿度は同じになる、それも木材や珪藻土の調湿効果を十分に生かすためには、外断熱工法が一番適しているのです、外断熱工法は建物を包み込む魔法瓶のようなものです、(30坪の建物で≒250,000リットルの気積があります、≒16人分の1日の空気量です、仮に締め切った状態で吸排気なしでも、4人家族で1日中建物の中にいても基準値以下の炭酸ガス量で安心して生活できます)。基礎を含めた外断熱を始めた頃(≒30年前)ホルムアルデヒドや炭酸ガスの濃度、窒素酸化物・浮遊粉塵、温湿度、気流の動き等一週間測定して測定してもらったことがある、すべて基準値以下で外断熱のすごさが出た、特にホルムアルデヒドの測定では数値が出てこなかったのです、木材や珪藻土の中にある自然界のホルムアルデヒドは測定が困難と当時は云われた。心配事もあった、当時は外基礎断熱をしていたがシロアリの心配で内基礎断熱にすぐに切り替える、定期的に5~6年おきにシロアリ防蟻をしていないで10年くらいでシロアリの侵入が見つかったことがある。外断熱は断熱気密効果がすごいから断熱の弱い窓ガラスを断熱ガラスに変えなければならない、1枚ガラスでは冬に結露がものすごく起きるのです、当時はアルミ枠であったからアルミのフレームに結露が起きた、外断熱=性能のある窓でなければならないのです、だから我が社が大分でも最初に樹脂の断熱サッシを使っています、断熱材も始めたころはポリスチレンフォーム➡フェノール➡両面アルミ箔貼りのウレタン断熱の変えてきた、色々の事情はあったが、今使用している61厚の両面アルミ箔貼りのウレタン断熱材(アキレス)が我が社に一番適している、この断熱材はウレタンだけの断熱性能数値を明記している、本当はアルミ箔の遮熱効果が相当あります、だから数値以上に断熱効果が出るのです。窓は断熱材とバランスをとるために、樹脂サッシでトリプルガラスでLOW-Eでアルゴンガス入りを標準装備にしているのです。アルプ総合展示場もあの大きさで夏冬1台のエアコンで良いのです。先日12年前に建てた我が社の寮に行ってみたが3kの蓄熱暖房機だけですごく快適だった。省エネ住宅は今後必須条件になります。

住宅の補強金物

古い木造の建物には補強金物はなく和釘(手打ち釘)だけでしたが、構造材が今と違って強度のある材を使用した木組で免震構造にしている。法隆寺のように1400年の歴史がある木造世界最古の建物は明らかに材が違うのです、今の構造材は杉・檜(檜の構造材もあるが高価で量が出ない)そして外材の米松、あとは全て集成材(エンジニアウッド)になります、普通の木造住宅は主流が20~30年前から杉材(県産材)に変わる、荷重が掛かる部分は集成材を使っているのです、荷重が掛かる部分に何故無垢材を使わないのは、無垢材は同じ大きさでも全て強度が違うし、未乾燥材の上バと下バを間違って使えば大変なことになるからです、つまり殆どがプレッカット(機械化)故に材をを選別するのも合理化になって、材を見切れないからです、だから荷重が掛かる材は一定している集成材を使うのです。我が社のように荷重が掛かる大きい材でも、杉無垢材を使うのはそれなりの理由があるからです、先ず熟練工がいることです、そして調湿効果(集成材はない)や香り・靭性・たった一つしかない美しさ、それらは何処の産地でも殆ど効果は同じですが、強度になるとさすがに差が出る、だから荷重が掛かる部材は厳選しているのです。この適材適所の杉材でも檜や地松と比べれば強度が落ちるし硬さが違う、杉材の仕口(材がT型に接合する部分)や継ぎ手は古民家のような込み栓(木の釘)打ちでは柔らかいから弱い、横揺れで緩んでしまう、だから基準法では仕口や継ぎ手その他の補強金物を施す様義務付けられているのです。我が社の補強金物は丸通し柱(末口240)や太通し柱(210以上)には高耐力ボルト16㎜(通常は12mのユニクロかクロームメッキ)を使用している、隅の通し柱や外回りの継ぎ手には16㎜のステンレスボルト(通常は12㎜ユニクロかクロームメッキ)を使っている、それも表し材の中に入れて見えなくしている。選び抜かれた構造材にバランスの取れた金物を使うことでより丈夫になるし耐久性も増してくるのです。国産材と輸入材では金物の腐食が全然違う、Z金物(適合金物)を杉やヒノキに使っても腐食はないが輸入材では1年でZメッキ金物でも錆びている、特に輸入合板は金物がすぐに錆びる、古民家での釘を取って見ても木材の中に入っている部分は錆ていない、湿気や水分に接する部分は錆て朽ちているところはあるが、材の中では100年以上たっていても殆どさびていない。住宅に補強金物を使う場合は空気(空気の中には湿気がある、湿気は小雨の300万分の一)に触れないようにした方が良いのです、耐久が必要なところの金物は湿気対策が必要になります。我が社はこうした湿気対策も考慮した施工をしているのです。

久しぶりのイベント

今年に入り震災や航空事故などで辛い生活を多くの人が送っている中、大変恐縮ではありますが我が社は4年ぶりの御施主様達とボーリング大会や新年会を昨日行った、昨日の午後からはいつものように吉武さん(御施主様)のご尽力で御施主様達と楽しいボーリング大会を行った、私も前回以来下手でも参加しましたが、何故か今回は前回よりも良く、社員同士のOOに丸OOOになった、ただ元は取れないが・・・(笑)、楽しい笑い有りのボーリング大会も無事に終えることが出来た事に、吉武さんや御施主様達や社員に心から感謝しています。夕方から某ホテルにての御施主様との新年会は、福岡や日田等遠近に関わらず、多くの人に参加して頂いた、久しぶりに疎遠の御施主様達とのふれあいもあっという間に過ぎていった、本当に楽しいひと時でした、これも御施主様のお蔭で会社が存続できるのです、この感謝の気持ちを社員全員が忘れずにいてほしい。無用の長物になりつつある我が身ですが、皆さんと仲間に入れて頂き心から感謝して御礼を申し上げます、世の中が平和になり皆んなが幸せに暮らせる様心からお祈り申し上げます。

我が社の耐震・台風対策

揺れ対策で前回忘れていたが全ての小屋裏には水平応力(横揺れ)に対して隅から隅まで対角に10トン以上引っ張り強度のある材を✖に施工している、これも我が社のみです。縦揺れに対しては基準法以外に出隅全部の柱・独立柱と2階建てであれば通し柱の柱の中に15㎜のボルトを基礎の中から立ち上げて基礎と柱を緊結している、又独自の耐力パネルの下部には15㎜のボルトとホールダウン金物を最低でも、1棟に着き16本以上入れているのです、大きな縦揺れが来ても柱が土台から抜けることはあり得ない、又強風対策にもなるのです。私が1番心配しているのは強風なんです、地球環境や自然環境が悪化している現在、毎年のように大きな台風や竜巻が世界のあちこちで発生しているのです、つい最近イギリスで時速160Kmの強風が吹いたニュースがあった、これって風速45m弱なんです、沖縄の方は台風が来てしょっちゅう風速45m以上が吹いているのです、一昨年だったか南西諸島で風速100m(時速360Km)が吹いているのです、こんな強風が吹けばどんなに頑強に造っていても基礎から強風で持っていかれるでしょう。一般に風速70m(時速252Km)でも古い家は倒壊し、屋根瓦は殆どの住宅で飛んでしまう、人は風速30mでもまともに立っていられない、毎年一回ぐらいは瓦が飛んだというニュースを聞くが風速70mも出ていないのです、風速70mはどれだけ強いか新幹線の速度を思い浮かべればわかると思う。我が社は強風での瓦飛散対策に30×45の瓦桟を打ってそれにステンビスをすべての瓦に止めている、(通常は15×20の瓦桟に釘止している)、もし仮に瓦が何かの拍子で割れて飛んでも2次被害(雨が漏らない)が起きないようにの特殊な耐久性のある防水シートを施工をしている、この施工方法も我が社のみです、数年前大分市で大雪が降って、あたり一面屋根が真っ白の中に我が社の屋根だけが雪が積もっていないのを見て、近くの人がどんな施工しているのかと尋ねられたことがあった。どちらにせよ今後は台風や竜巻は大型化していく、物が飛んできて瓦が割れると一般の屋根では漏水します。既存の防風対策も大事です、飛ばなくするためには今ある瓦を一度剥いで特殊な防水シートを貼り、瓦桟を30×45に取り換え、剥いだ瓦の耐久性を見て良好であれば元に戻した方が安く上がる。又既存瓦の塗装の事でよく相談があるが、セメント瓦(塗装が剥げているのは殆どセメント瓦)でも50年は塗装が剥げ仮に苔が生えていても水漏れは殆どない、ただ脆くなっているので瓦が割れたり飛散した場合は絶対に屋根に上がらないでください、当社でも受け付けます。昨年のように大きな台風が来ないことを祈っています。

我が社の地震対策

建築基準法以外の独自の地震対策、他社のすまいより高さが平均24~40センチ低い、しかし実際は桁表しにより高い天井高になる、柱が短い程重心が低くなるので倒れにくい、耐震壁がより丈夫になる。すべて柱・桁の大きさが12センチ以上を使用する、当然大きい物の方が丈夫。我が社は真壁構造でボード類を中に切り込む、大壁構造は面材を柱にビス打ちしているため、揺れでいったんビスが抜けたり、ビス穴が緩むと面材は外れ本体が崩壊する、真壁工法は柱間に面材を切り込むために、面材そのものが壊れない限り本体の崩壊はあり得ない、我が社はこのボード類をウレタン接着剤とビスで止めているのです、ほとんどの会社はビスのみで止めています。1・2階床は厚みが4.8センチ(3,3+1,5)のパネル状になったものを土台や桁に直接ウレタンボンドとビス・釘で止めているのです、これは水平の応力に対応するためです(一般木造住宅は根太を使用する)。2階屋根は80~100%が我が社独自のサンドイッチパネル厚5,5センチの化粧パネルをウレタン接着剤とビスで止めている、これも水平の応力は抜群に強い。構造材の補強金物に羽子板ボルトは使わない(一般木造住宅は羽子板ボルトを使用している、接線方向で引っ張り強度の面積が小さい、揺れですぐに食い込むし構造材が痩せるとボルトが緩む)手間はかかるがカンザシボルトで繊維方向で引っ張っる工法、羽子板ボルトと強度が2.5~3倍違う。横架材の仕口はV型の蟻を施工(まず他社には施工できない、熟練工が必要なのです)、日田の林業試験場で実験した結果、通常の蟻と比べて倍の強度が出た。大分大学では耐力壁を持ち込み、耐力試験を行い耐力認定書を受けている、1枚の耐力パネルが震度6に耐えられて、崩壊までにかなりの時間があるというパネル、崩壊まで時間があれば逃げることが出来るということです、この我が社独自の耐力パネルを4箇所以上施工する。これらは全て建築基準法以外に施工しているのです、だからすごい強度のすまいになるのです。ある日、大工社員の皆に震度7の地震が来ても崩壊しないと思う人は挙手と云ったら全員がすぐに手を挙げた、そして30年の崩壊保証を付けると云っても誰一人の抵抗はなかった、皆自分たちがやっている強度対策に自信をもっているからです、そして最近は制震金物を4箇所以上入れているのです。仮に地割れが起きて横倒しになっても住まいが潰れることはないのです、これが我が社のすまいです。