今も昔も

古い長持ちを壊していたら和釘(4角釘で巻頭釘)で止めてあった、長持ちの内側に貼ってあった新聞は昭和30年の朝日新聞でした、ということは65年は経っている、ついでにその新聞の一部、一般からの投稿記事に目を通してみると、農業をしてなくて貧困の暮らしをしていた38歳の鹿児島の女性からでした、内容は何時も近隣の人から大根やキャベツ・白菜等を頂いていたとのこと、お返しが何もできないのに皆さんからいただいて何とか御恩返しをしたいといつも頭に入れておいたそうです、ある時菊の花をもらって挿し木にしていたら根が付いた、それから増やすようになり近隣の人に分けてあげたら、花まで作る余裕はないと云われて喜んでくれたそうです、それからだんだんいろんな花を増やしていったそうです、ある日、中学生の娘から「花言葉があるのを知っている」と聞かれたが花の名前も分らないのに…そう思ったそうです。近隣の方に恩返しをしたい一身で作っている素朴な女性の姿が目に浮かぶ、私の周りがこの方と同じで毎日のように野菜を差し入れしてくれる、場合によっては料理までして頂いております、両親が残した畑が少々あるので苗木までいただいています、収穫には草が生えて程遠いが(笑い。 今大変な世の中ですが悪いことは大きく取られる、良いことも沢山あるのです、生きていることに感謝しましょう。

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