聖徳太子

聖徳太子といえば旧5千円札・壱万円札の人物で有名ですが、皇室の出身でありながら八宗兼学の大学者となり日本に仏教を布教したと云われた、「一人の人間が同時に複数の宗教を信じても良い」日本独時の宗教観を世界で初めて生み出した、だからよその国のように宗教戦争・宗教対立は一切起こらないと言われている。過去の人物で聖徳太子は5本の指に入るくらい偉大な人物と聞いている、その聖徳太子を「大工の祖」として讃え崇めるといった信仰で太子講が今でも存在することは知っていた。今回旅の土産にお施主様より『番匠器御名号』の有難いお札を頂いた、読むと聖徳太子は百済より大工(番匠)の技術を持ち込み大工たちの間でも大工技術の始祖であると崇め奉られて居ます。法隆寺や四天王寺の七堂伽藍を創建されるときに大地の産物の命を絶ってしまうので、金槌・鋸・錐などに仏性を入れて番匠器(大工道具)で「南無阿弥陀沸」の名号を書かれ、大工の工事安全と無事建立を祈ったといわれて居ります。工事作業の時にこの番匠器名号を旗に変えて作業中の安全祈願として掲揚していると書いてあった。

私たちの扱う材料はすべて自然素材、特に木材は生きる動物に必要な酸素を光合成によりつくり、二酸化炭素を蓄積して成長してきたのです、人類のためにも貴重な生きた資源を永く持たせる努力を惜しんではならない、生きた素材を扱うそのためにはやはり素晴らしい大工棟梁の育成が一番ではなかろうか。

 

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