板壁

 昨年の暮れから松岡の貯木場に囲いと乾燥を兼ねて板干ししている、グリーン材から僅か一ヶ月ぐらいで半分の重さに乾燥する、四方から風雨や太陽が当たるから、色・艶とも非常に美しい状態で万遍なく乾燥している、大きな省エネ(高温乾燥や平干しをするとどうしても桟木の後が残る)この板を加圧注入(タナリス)して、塗装もしない、鋸引きをのこしたまま壁板として貼ったら、美しい風情のある壁に仕上がります。(すでに塀兼用に施工済)

新築時の外壁板塗装(縦貼りの場合厚33mm)の本当の目的は桟木の跡を消したり、風雨に当たっても変形や大きな収縮をなくす為に当社は塗っています、4〜5年もすれば南側や風雨の当たるところは塗装が落ちますが、その後の板壁は風雨に当たっても変形や大きな収縮はなくなり落ち着いてきます、そのままの状態で30〜50年経過した頃、木目が3〜5mm浮いてきます、その時期に全面塗装をかけると今度は最初と違って、落ち憎く、自然な浮造り状態で質感や風情のある『自然の美しさ』になります、すなわち30〜50年はメンテナンスフリーと云うことです。

我が社で建てて外壁の縦張りを施工している御施主様には30年〜50年は塗装をしないようにお願いしています、縦張りの場合は雨に濡れても水切れが良く、壁板が痛んだり腐ったりカビが生えたりはしない、(後ろに畑や草木のある湿った場所では緑色が壁につく場合があリます、これは葉緑素でラウンドアップ等をかけると枯れますが、何時しかまた着きます葉緑素の胞子がつかなくするには風通しをよくして湿気がないようにすると良い、畑などがあれば実質は無理です。)自然の美しさは月日がかかります。

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