心のやすらぎ

 人はいろいろな場所や行動でこころのやすらぎを感じ身体を癒している、秋が深まり今から紅葉がはじまる、先日耶馬溪を通った時はもみじの葉は青く、ケヤキの葉が落ちているぐらいでした、1年前は紅葉時期に通ったからものすごく美しく、立ち止ってこころの癒しを感じたものです、山の紅葉は美しいのですが一時もすれば葉が落ち寂しい木立に変心する、何故か落葉樹の葉が落ち枯れた様になった頃が木材の伐採時期でもある。

 今から出てくる原木は丁度この時期にあたり色艶が良く、虫が入りにくいと言われている、この山積みされた原木を眺めるだけでも心がやすらぐ思いがします。

 私の父は昔伐木師で、稲の取り上げが終わった頃から、人里離れた山に泊り込みで伐木の仕事をしていた。

 山の小屋は夜になると寒く又何者かが来て屋根を揺らして眠れない、そんなときは鋸の目立てをする、ヤスリの音が嫌いらしく逃げていく。

 そう云う話を家にいる時、一心に鋸の目立てをしながら話を聞いたものです、今思えば家族のいる家の中の暖かい囲炉裏の傍で鋸の目立てをしている時が父のこころのやすらぎであったように思える。

 時が経ち昨今では大型機械が伐木をしているので、時期を問わず伐採するのは一寸寂しい気もする、林業も後継者が育たないから仕方がないようです、1・2次産業にもう少し憂いがあればと願うばかりです。

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